外務省・新着情報

令和5年6月21日
正面を向き、握手を交わす、林大臣とシュミハリ首相の様子
着席し、意見交換を行う、林大臣とシュミハリ首相の様子

 現地時間6月21日午後2時30分(日本時間同日午後10時30分)頃から約30分間、英国政府とウクライナ政府が共催する「ウクライナ復興会議」に出席するため英国訪問中の林芳正外務大臣は、デニス・シュミハリ・ウクライナ首相(H.E. Mr. Denys SHMYHAL, Prime Minister of Ukraine)への表敬を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、今回のウクライナ復興会議の開催にあたり尽力されたシュミハリ首相を始めとするウクライナ政府に対して改めて敬意を表するとした上で、今回の復興会議の開催がウクライナ復興の実現に向けた重要なマイルストーンとなることを期待する旨述べました。
  2. シュミハリ首相から、先日のカホフカ水力発電所のダム決壊による洪水被害の最新の状況について詳細な説明があり、これを受け、林大臣から、緊急人道支援として、WFP、UNICEF、IOM、UNHCRを通じて、食料、水・衛生、保健等の分野で合計500万ドルの支援を決定した、加えて、JICAの支援を通じて浄水装置約160台、排水ポンプ約30台、ポリタンク4,000個、大型水槽約20個を供与し、UNDPを通じて発電機約530台、建機約30台を供与するとともに地雷対策として住民への啓蒙活動を実施する旨伝達しました。これに対し、シュミハリ首相から、本件や地雷除去分野を含む日本のこれまでの支援と国際社会からの支援実現の議論を日本がリードしてきたことに対する深い謝意と共に、引き続きの支援への期待が表明されました。
  3. また、林大臣から、日本政府によるウクライナの復旧・復興の取組を説明した上で、本年末から来年初めの双方に都合の良いタイミングで日・ウクライナ経済復興推進会議を開催することとしたとし、同会議に際するシュミハリ首相の訪日招待を伝達したところ、シュミハリ首相から招待に対する快諾を得ると共に、同会議の成功に向けてウクライナとしても協力していきたいとの発言がありました。

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