外務省・新着情報

令和5年6月23日
ラジョリナ・マダガスカル大統領と握手をする林外務大臣
ラジョリナ・マダガスカル大統領との懇談の様子

 現地時間6月23日午後0時45分(日本時間同日午後7時45分)から約25分間、新たな国際的開発資金取決めのための首脳会合出席のためフランスを訪問中の林芳正外務大臣は、アンジ・ニリナ・ラジョリナ・マダガスカル共和国大統領(H.E. Mr. Andry Nirina RAJOELINA, President of the Republic of Madagascar)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、昨年8月のTICAD8の際に会談して以来再びお会いできて嬉しい、本年末に予定されている大統領選挙が自由、公正、民主的に実施されることを期待する旨述べるとともに、貴国には日本の対アフリカ最大の投資案件であるニッケル・コバルト生産事業があり、その安定的な運営のため引き続き協力していきたい旨述べました。これに対し、ラジョリナ大統領から、同案件の更なる拡充を図るとともに、トアマシナ港を含む関連インフラの整備を更に進めていきたい旨述べました。
  2. 続いて、林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略を1日も早く終わらせ、国際社会を協調に導くべく、マダガスカルとも連携していきたい旨述べるとともに、マダガスカルの食料安全保障にも貢献していく旨述べました。これに対し、ラジョリナ大統領から、日本の見解を共有する、特に市民や子供に被害が及んでいることを非難するとともに、世界に悪影響を与えているこの戦争を一刻も早く終わらせるべきと考えている旨述べるとともに、日本の支援に対して謝意が示され、日本のノウハウ、テクノロジーを活かして協力を加速させたいと述べました。
  3. また、双方は、透明で公正な開発金融の重要性や、安保理改革を含む国連の機能強化、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢等についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。

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