外務省・新着情報

令和5年6月27日

 6月27日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、シャリファ・カーン・バングラデシュ人民共和国財務省経済関係局次官(Ms. Sharifa Khan, Secretary, Economic Relations Division, Ministry of Finance, People’s Republic of Bangladesh)との間で、総額300億円を限度とする円借款(注)「財政管理強化のための開発政策借款」に関する書簡の署名・書簡の交換が行われました。

 (注)円借款:開発途上国に対して必要な資金を緩やかな条件(低い金利や長い返済期間)で貸し付ける協力。開発途上国にとっては、日本への返済を前提とした資金であるため、効果的な活用や自立的発展に繋がることが期待される。

 なお、本件は、本年4月26日の日・バングラデシュ首脳会談に際して発表された「戦略的パートナーシップに関する日・バングラデシュ共同声明」において、岸田総理から検討する旨表明していたものです。

  1. 対象案件の概要
     バングラデシュは、ウクライナにおける情勢により、輸送、食糧、エネルギー価格の高騰等の影響を受けています。本件は、歳入拡大及び歳出管理改善を目指す同国政府の財政管理改革を後押しするとともに、同影響により財政余力の確保を必要とする同国政府に対して、予防的措置として財政支援を行うものです。これにより、同国の社会・経済の安定及び持続的発展に寄与することが期待されます。また、これは同国に進出する本邦企業の投資環境の向上にも繋がります。
  2. 供与条件
    1. 金利:年1.60%
    2. 償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億6,936万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,570米ドル(2021年、世界銀行)。


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