外務省・新着情報

令和5年6月29日
UNITAR広島事務所設立20周年記念式典での林外務大臣の来賓挨拶
UNITAR広島事務所設立20周年記念式典の様子

 6月29日、国連大学本部にて、「UNITAR広島事務所設立20周年記念式典」が開催され、岸田文雄内閣総理大臣がビデオ・メッセージを送るとともに、林芳正外務大臣が出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣は、ビデオメッセージの中で、UNITAR創設60周年及びUNITAR広島事務所設立20周年記念式典への祝意を表明しました。さらに、平和の願いを象徴する広島に中国・四国地方唯一の国連機関駐日事務所を開設し、研修生受け入れを通じ、平和と繁栄に向けた協調と連帯の精神を育むとともに、持続可能な開発に寄与するリーダーを育成してきたUNITARの活動への評価を述べました。
  2. また、岸田総理大臣は、G7サミットが開催され、広島の役割と発信力がかつてなく大きくなる中、UNITARがこれまで以上に強みを発揮することへの期待を述べました。
  3. 出席の林大臣からは来賓挨拶を行いました。その中で、林大臣は、開発途上国の人材育成に長年にわたり貢献するとともに、平和都市・広島の魅力の発信に寄与してきたUNITARの功績に対する敬意を表しました。
  4. また、林大臣は、先日改定した開発協力大綱の理念を実現する上でもUNITARは重要なパートナーである点を指摘した上で、2030年までのSDGsの達成に向け「人への投資」の加速が強く求められる中、ますます重要な役割を担うUNITARが、幅広い開発課題における「人づくり」を通じ、SDGsの達成に貢献することを期待している旨述べました。
  5. このほか、ニキル・セス国連事務次長補兼国連訓練調査研究所(UNITAR)総代表による冒頭挨拶及びグテーレス国連事務総長によるビデオメッセージが披露されました。
(参考)国連訓練調査研究所(UNITAR)

 1963年に設立。国連の活動の効率性を高めるとともに、経済社会開発を図ることを目的とし、開発途上国の行政官の研修や国連の機能・目的に関連する調査を行うことを任務とする。本部はスイス・ジュネーブに所在。2003年に中国・四国地方に所在する唯一の国連機関駐日事務所として広島事務所が設置された。

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