経産省・新着情報

2023年6月30日(金曜日)
10時43分~10時50分
於:本館10F記者会見室

冒頭発言

特になし。

質疑応答

ALPS処理水

Q: 福島第一原発の処理水に関して伺います。
今年前半にも取りまとめる予定のIAEAの包括報告書が近く出される予定で、工事の完了、又は今やっている原子力規制委員会の使用前検査、そして包括報告書が出れば放出開始に向けた前提条件が整うかと思います。その上で放出のタイミングについて所管大臣としてのお考えはどうかお聞かせください。
また、地元漁業者の理解についてはまだ十分に得られたとは言えない状況ですが、その残された時間でどのように漁業者の理解を取り付けていくお考えかも併せてお聞かせください。

以上です。

A: おはようございます。
ALPS処理水の海洋放出についてのお尋ねでありました。
この放出の時期につきましては、まず海洋放出設備工事の完了、それから工事後の原子力規制委員会による使用前検査、さらにはIAEAの包括報告書の発出などを経て、本年春から夏頃に海洋放出を開始することを見込むとお示しをしているところです。
今月26日に海洋放出設備工事は完了しました。現在原子力規制委員会による使用前検査を受けているところです。今後IAEAによる最終的な結論を含む包括報告書が公表されるものと認識しています。その上で具体的な海洋放出の時期については、安全性の確保や風評対策の取組の状況、これを政府全体で確認し、判断していくことになります。
また、関係者の理解につきましては、漁業者の方々など、地元をはじめとする皆様に安全性の確保と風評対策について繰り返し説明を重ねるとともに、御懸念や御要望にしっかり応えていくよう取り組んでいくことが大事だと考えております。
私自身も今月10日に福島、宮城、茨城の漁連、漁協の会長を直接訪問いたしました。また、19日には北海道漁連の会長とお会いをし、22日には全漁連の坂本会長とお会いいたしました。海洋放出の必要性、安全性の確保、漁業のなりわい継続に向けた支援など、政府として取り組んでいくこと、行っていくことを御説明し意見交換しました。漁業者の皆様からは風評、そしてなりわい継続に向けて不安、あるいは切実な声をお伺いしたところです。
引き続き意思疎通を密にして、今後公表予定のIAEAの包括報告書の内容を分かりやすく説明することも含めて、繰り返し説明を重ねていきたいと思いますし、御意見、御要望に丁寧に対応していきたいと思います。
先ほど関係閣僚集まりまして、総理を含めた関係閣僚でそうした状況について情報共有をさせていただいたところでございます。総理からは、引き続き政府を挙げて安全性確保、そして風評対策の徹底、地元や国際社会に対する丁寧な説明、情報発信を行うよう御指示があったところです。
引き続き漁業者の皆さんと意思疎通を密にして、丁寧に説明を繰り返し、そして御意見を伺っていきたいと考えております。

節電要請

Q: 明日7月1日から東京電力管内では夏の節電要請がまた始まります。改めて御家庭の方とか事業者の方にどういう呼び掛けをしたいか、お願いします。

A: 今日も30度ぐらいになる予定でありますが、昨日都心の最高気温が33度を超えたと聞いております。今年一番の厳しい暑さだったということでありますが、7月ですので、明日から節電要請期間が始まりますけれども、これからますます暑くなる、暑さ本番ということだと思います。まずは熱中症にならないように冷房を適切にご使用いただき、水分補給などもしっかりしていただければと思います。
その上で特に需給状況が厳しい東京エリアでは、7月から8月末までの間2か月間、ご自身の体調が一番ですから、無理のない範囲での節電をお願いしたいと思います。
具体的には使ってない部屋や廊下の照明を消すことであるとか、あるいはエアコンの設定温度を極端に下げて室内を冷やし過ぎないことであるとか、冷蔵庫も冷やし過ぎないことであるとか、様々な取組で是非お願いをしたいと思います。
ご家庭におけます一つ一つのちょっとした工夫、小さな取組でありますけれども、積み重ねれば大きな効果になりますので、本当に無理のない範囲でできる限りの節電、お願いをしたいと思います。

よろしくお願いいたします。

以上

最終更新日:2023年6月30日

発信元サイトへ