外務省・新着情報
令和5年7月4日
表敬を受ける岸田総理（写真提供：内閣広報室）
表敬を受ける岸田総理（写真提供：内閣広報室）7月4日午後4時10分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、訪日中のラファエル・マリアーノ・グロッシー国際原子力機関（IAEA）事務局長（H.E. Mr. Rafael Mariano Grossi, Director General of the International Atomic Energy Agency）の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 岸田総理大臣から、グロッシー事務局長の訪日を歓迎し、ALPS処理水に関するグロッシー事務局長及びIAEAの活動と尽力に謝意を表明した上で、国際社会の責任あるリーダーとして、日本及び世界の人々の健康や環境に悪影響のある放出を認めることはなく、引き続き科学的根拠に基づき高い透明性をもって国内外に丁寧に説明していく旨述べました。これに対し、グロッシー事務局長は、今般持参したALPS処理水の安全性に関する包括報告書は、科学的かつ中立的な内容であり、日本政府が次の段階に進むために必要な要素が含まれている旨述べた上で、同報告書を岸田総理大臣に提出しました。
- 岸田総理大臣から、ウクライナの原子力安全及び核セキュリティの確保に向けたグロッシー事務局長の取組を高く評価しており、ザポリッジャ原発に関する5つの原則を支持する旨、また、G7議長国としても、引き続きIAEAと緊密に連携していく旨述べました。
- また、イランや北朝鮮の核問題や原子力の平和的利用の促進についても、両者は、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
（参考）ALPS処理水基礎資料（PDF）