経産省・新着情報

2023年7月4日(火曜日)
10時18分~10時23分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

なし。

質疑応答

ALPS処理水

Q:2点お伺いします。まず1点目ですが、本日からIAEAのグロッシー事務局長が来日されて、包括報告書が出されるなどすると思います。ALPS処理水の海洋放出など、今後の政府の対応についてお聞かせください。お願いします。

A:おはようございます。
本日、グロッシー事務局長とお会いしIAEAによるALPS処理水の安全性レビューなどについて意見交換を行う予定にしております。
包括報告書につきましては、IAEAの責任の下で作成される文書であります。公表のタイミングにつきましては、政府としてお答えする立場にありませんけれども、グロッシー事務局長の訪日中に公表されるものと認識をしています。
そして、このIAEAの包括報告書が公表された際には、その内容をよく読み込んで対応していきたいと思います。いずれにしても、今後とも安全性の確保につきまして、国内外、分かりやすく丁寧に説明していきたいと思っております。一層の理解醸成に向けて努力していきたいと考えているところです。

中国輸出規制

Q:昨日、中国政府がガリウムなどの鉱物資源の輸出規制を発表しました。これは先端半導体に必要なもので、日本にとっても影響があると思いますが、その受け止めをお聞かせください。

A:中国商務部が昨日7月3日、国家の安全と利益の保護を理由として、ガリウム及びゲルマニウム関連品目の輸出管理措置を公表したということで承知をしております。
他方で、この措置が5月23日に公布した我が国の先端半導体製造装置の輸出管理強化措置に関連して講じられたものとは承知をしておりません。今後、中国側にその意図や運用方針などを確認し、仮に我が国に対してWTOなどの国際ルールに照らして不当な措置が講じられているということであれば、ルールに基づいて適切に対応していきたいと考えております。
ちなみに、今申し上げた私どもの輸出管理強化措置は、安全保障上の理由から講ずるものでありまして、特定国を念頭に置くことなく、国際ルールに整合的に行っているものです。
昨夜、中国の措置が公表されましたので、日本にどういう影響があるか精査をしているところです。いずれにしても、国際ルールに基づいて対応していきたいと考えています。

万博パビリオン建設

Q:話題変わりまして、大阪万博について伺います。
3日時点で大阪万博のタイプAという外国のパビリオンの建築申請がゼロだということが分かりました。昨日、吉村知事が首相や、あと関係省庁の大臣、経産省の名前も挙げていましたけれども、協力を要請したと言っています。
今後、経産省としてどういう後押しをするかというのを具体的に教えていただきたいのと、今この準備が進んでいないということに関して知事は課題だと言っていますが、どのように受け止めているか、この2点を教えてください。

A:タイプAのパビリオン建設につきましては、大阪市が参加国から既に相当数の事前相談を受けていると聞いております。そして、この参加国が自ら建設工事を行うタイプAのパビリオンの建築に係る工程管理につきましては、基本的には各参加国においてそれぞれ適切に行っているものと承知しております。
政府としても、この参加国のパビリオン建設が2025年4月の開幕に間に合うよう、博覧会協会と一体となって施工事業者の確保や工法に係る助言など、建設の加速に向けて、参加国と施工事業者双方に対して引き続き全面的に支援を行っていきたいと思います。
私も参加国の関係閣僚と会うたびにこの旨をお話しし、先方に、何か課題があれば伝えてほしいということを何度もこれまでお話をしてきているところであります。
いずれにしても、博覧会協会と一体となって事業者の確保や広報について、しっかり助言をしていきたいと思っております。
時間が迫っておりますので、危機感を持ちながら、万博の成功に向けて経産省としてもしっかり取り組んでいきたいと考えております。

 

以上

最終更新日:2023年7月4日

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