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令和5年7月12日
ストルテンベルグ・NATO事務総長との共同記者発表の際に握手をする岸田総理 ストルテンベルグ・NATO事務総長との共同記者発表(写真提供:内閣広報室)
ストルテンベルグ・NATO事務総長と会談する岸田総理の様子 ストルテンベルグ・NATO事務総長と会談する岸田総理(写真提供:内閣広報室)

 現地時間7月12日午前8時35分(日本時間同日午後2時35分)から約20分間、NATO首脳会合出席のためリトアニアを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、イェンス・ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長(H.E. Mr. Jens Stoltenberg, Secretary General of the North Atlantic Treaty Organization (NATO))との間で共同記者発表及び会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 共同記者発表において、岸田総理とストルテンベルグNATO事務総長は、日NATO協力に関する新たな計画である「国別適合パートナーシップ計画(ITPP)」が合意に至ったことを歓迎しました。ストルテンベルグ事務総長からは、欧州大西洋とインド太平洋の安全保障が密接に連関している今、日NATO協力の更なる発展が重要である旨述べました。また、岸田総理からは、基本的価値と戦略的利益を共有する日本とNATOは、絆を更に深めていくべきである旨述べました。
  2. 共同記者発表に続いて行われた会談において、双方は、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分との認識の下、ウクライナやインド太平洋等の地域情勢についても意見交換し、昨年のNATO首脳会合以降、トルコ南東部地震に際しての災害救援協力やサイバー分野での協力など、日NATO協力が深化していることを踏まえ、今般合意に至ったITPPに基づき、日NATO間での協力を一層深めていくことが重要であるとの認識で一致しました。また、岸田総理から、我が国がNATOの「ウクライナのための包括的支援パッケージ(CAP)」信託基金に拠出した3千万ドルを活用し、対無人航空機検知システム等の殺傷性のない装備 品の供与を進める考えを述べ、ストルテンベルグ事務総長から歓迎の意が示されました。また、岸田総理から、本12日の北朝鮮によるICBM級弾道ミサイル発射は、国際社会の平和と安全を脅かすものであり強く非難する、国際社会の毅然とした対応が必要がある旨述べ、同事務総長から同様の認識が示されました。

  「国別適合パートナーシップ計画(ITPP)」(原文(英語)(PDF)別ウィンドウで開く概要(PDF)別ウィンドウで開く


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