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令和5年7月12日
ユン韓国大統領と握手をする岸田総理 日韓首脳会談(写真提供:内閣広報室)
岸田総理とユン韓国大統領の会談の様子 日韓首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間7月12日午後1時5分(日本時間同日午後7時5分)から約30分間、NATO首脳会合に出席するためリトアニアを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領と日韓首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、日韓両首脳が日韓関係の新時代を共に切り拓いていく中で、政府・民間の双方で幅広い分野の協力が進んでいることを歓迎する旨述べ、両首脳は、日韓関係の改善を両国国民が実感できるよう更に取組を進めていくことで一致しました。双方は、財務、航空、輸出管理といった分野での対話・協力の進展について確認するとともに、日韓ハイレベル経済協議の年内開催に向けて調整していくこととしました。また、教育分野での交流拡大に積極的に取り組んでいくこととしました。
  2. ALPS処理水に関し、岸田総理大臣から、先般のIAEAの包括報告書について言及し、日本の総理として、海洋放出の安全性に万全を期し、自国民及び韓国国民の健康や、環境に悪影響を与える放出は行われない旨改めて述べました。また、海洋放出の開始後、IAEAによるレビューを受けながら我が国が行うモニタリング情報を透明性高く迅速に公表する、万が一、同モニタリングにより放射性物質の濃度が基準値を超えるなどの問題が発生した場合には、計画どおり直ちに放出を中断することを含め、適切な対応をとることとしている旨説明しました。尹大統領からは、IAEA包括報告書の内容を尊重することを含め、韓国政府の立場の説明がありました。 両首脳は、当局間で引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。
  3. 両首脳は、本12日の北朝鮮によるICBM級弾道ミサイル発射は、国際社会の平和と安全を脅かすものであるとして強く非難しました。双方は、日韓米協力の強化が今ほど重要な時はなく、米国提案の日韓米首脳会合の機会を含め、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き、日韓、日韓米で緊密に連携していくことで一致しました。
  4. 両首脳は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携を強化していくことを改めて確認しました。

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