外務省・新着情報

令和5年7月13日
会談を前に、パク・チン外交部長官と握手する林外務大臣
日韓外相会談を行う前の様子

 現地時間7月13日午前10時(日本時間7月13日午後12時)から約45分間、ASEAN関連外相会議出席のためインドネシアを訪問中の林芳正外務大臣は、朴振(パク・チン)韓国外交部長官と日韓外相会談を行いました。

  1. 両外相は、前日(12日)に行われた日韓首脳会談を踏まえ、外相間を始めとする外交当局間で一層緊密に意思疎通していくことで一致しました。また、防衛相会談、経済安全保障協議第2回会合、財務対話の開催を始めとする政府間の対話や、「日韓産業協力フォーラム」など民間の取組が幅広く進んでいることを歓迎しました。この関連で、両外相は、日韓ハイレベル経済協議の年内開催に向け具体的な調整を行っていくことで一致しました。また、日韓中プロセスについては、林大臣から、議長国である韓国の取組を支持する旨伝達しました。
  2. ALPS処理水に関し、林大臣から、先般のIAEAの包括報告書について言及しつつ、引き続き韓国側に対して透明性高く迅速に情報共有を行っていく旨述べました。また、前日の日韓首脳会談でも述べたとおり、海洋放出の開始後、IAEAによるレビューを受けながら我が国が行うモニタリング情報を透明性高く迅速に公表し、万が一、同モニタリングにより放射性物質の濃度が基準値を超えるなどの問題が発生した場合には、計画どおり直ちに放出を中断することを含め、適切な対応をとる旨述べました。
  3. 両外相は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境にあるインド太平洋の地域情勢について意見交換を行い、自由で開かれたインド太平洋の推進に向けた連携強化の方策について意見を交わしました。また、北朝鮮に関し、両外相は、12日のICBM級弾道ミサイルの発射を含め、北朝鮮の核・ミサイル活動は国際社会の平和と安全を脅かすものであるとして、強く非難しました。また、日韓、日韓米が足並みを揃えて対応していることを歓迎しつつ、引き続き、緊密に対応していくことで一致しました。さらに、林大臣から、拉致問題について朴長官から一貫した支持を得ていることに謝意を表明しました。

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