外務省・新着情報

令和5年7月13日

 7月13日(日本時間)、G7外相は、標記声明を発出しました。

(声明仮訳)
 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外相及びEU上級代表は、2023年5月31日に行われた弾道ミサイル技術を用いた発射及び2023年6月15日の2発の弾道ミサイル発射に続き、2023年7月12日に再び行われた北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の厚かましい発射を最も強い言葉で非難する。

 北朝鮮は引き続き、不法な核・弾道ミサイル能力を拡大し、不安定化をもたらす活動をエスカレートさせている。これらの発射は、地域及び国際の平和及び安定に重大な脅威をもたらすとともに、国際的な不拡散体制を損なうものである。これらは、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用する、いかなる更なる発射も禁止する国連安保理決議のあからさまな違反である。我々は、北朝鮮に対し、いかなるその他の挑発的な行動も慎むよう改めて求める。

 我々は、北朝鮮が、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で、自らの核兵器及び既存の核計画並びにその他の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を放棄するとともに、関連する国連安保理決議の下での全ての義務を完全に遵守するとの我々の要求を改めて表明する。北朝鮮は、NPT上の核兵器国の地位を有することはできず、有することは決してない。

 我々は、国連安保理による、迅速で、強力な、結束した対応を求める。北朝鮮による国連安保理決議の度重なるあからさまな違反の頻度は、一部のメンバーの妨害により国連安保理がこれに対応する行動をとれないことと相まって、重大な警戒を引き起こすものである。我々は、全ての国連加盟国に対し、全ての国連安保理決議を完全かつ効果的に履行することを求めるとともに、国連安保理理事国に、自らのコミットメントを遂行するよう求める。我々は、北朝鮮に対し、意味のある外交に関与し、日本、米国及び韓国が繰り返し提示してきた対話の申出に応じるよう求める。

 北朝鮮の人々の福祉よりも不法な大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を優先するという北朝鮮の決定は、既に悲惨な人道状況を悪化させている。

 G7は引き続き、朝鮮半島の平和及び安定という目標に向け全ての関係するパートナーと協働し、ルールに基づく国際秩序を堅持することにコミットしている。


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