外務省・新着情報

令和5年7月14日
モメン大臣と握手する林外務大臣
日・バングラデシュ外相会談の様子

 現地時間7月14日午後2時35分(日本時間同日午後4時35分)から約30分間、ASEAN関連外相会議に出席するためインドネシアを訪問中の林芳正外務大臣は、A.K.アブドゥル・モメン・バングラデシュ人民共和国外務大臣(H.E. Dr. A. K. Abdul Momen, Foreign Minister of the People’s Republic of Bangladesh)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、4月のハシナ首相訪日において、両国関係が「戦略的パートナーシップ」に格上げされ、幅広い分野で二国間関係が更なる発展を見せていることを歓迎しつつ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて緊密に連携していきたい旨述べました。これに対して、モメン大臣から、ハシナ首相訪日の大成功に対し謝意を述べつつ、首脳会談での合意事項を着実にフォローアップしていきたい旨述べました。
  2. 林大臣より、4月の首脳会談のフォローアップとして、防衛装備品・技術移転協定の締結に向けた調整や「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の活用を始めとする安全保障協力のほか、投資環境改善等を通じた経済分野での協力を進展させていく旨述べました。また、林大臣から、同首脳会談のフォローアップとして、300億円の財政支援借款の交換公文が結ばれたことや、経済協力に関する政策協議が実施されたことを歓迎しつつ、「インド北東部・ベンガル湾地域における産業バリューチェーン構想」の下での協力も推進していきたい旨述べ、モメン大臣から日本の支援に対し謝意が表されました。
  3. 林大臣から、G7広島サミットの成果を説明し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化の重要性を強調しました。また、林大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関し、これまでの日本の取組に加え、IAEAの包括報告書において、人・環境への放射線の影響は無視できるとの結論が得られた旨説明しました。
  4. このほか、林大臣より、国際場裡における協力やミャンマー・ラカイン州からの避難民問題、12日のICBM級弾道ミサイルの発射を始めとする核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応といった地域情勢に関し述べ、両大臣は引き続き協力していくことを確認しました。

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