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2023年7月20日

里見経済産業大臣政務官は、7月9日(日曜日)から18日(火曜日)までの日程で、チリ共和国、コロンビア共和国及びブラジル連邦共和国に出張しました。
チリ共和国では、外交や経済閣僚と会談し、二国間及び地域の経済連携の強化、水素やアンモニア等のエネルギー転換に係る協力及び鉱業課税に係る日系鉱山企業への影響等について申入れや意見交換を行いました。コロンビア共和国では、商工観光省と「二国間貿易投資・産業協力合同委員会」設立のMOCを締結するとともに、「デザイン政策」に関する協力等の議論も行いました。ブラジル連邦共和国では、ルーラ新政権との関係構築のため、主要経済閣僚と会談し、日本企業支援のためにビジネス環境の改善を求めるとともに、エネルギー分野の協力可能性について意見交換しました。

1.チリ共和国

(1)パルドウ・エネルギー大臣との意見交換

7月10日(月曜日)、パルドウ・エネルギー大臣との意見交換では、里見大臣政務官から、本年9月の日本が主催する水素閣僚会議への参加を招聘しました。日本企業がチリの水素やアンモニアに高い関心を有しており、日本の技術とチリのポテンシャルで協力可能なこと、本年4月署名の二国間エネルギー転換MOCについては進展させていくことを確認しました。また、二国間クレジット制度(JCM)でも案件組成が進展していることを評価しました。

 

パルドウ・エネルギー大臣との意見交換

(2)サンウエサ貿易大臣との意見交換

7月10日(月曜日)、サンウエサ貿易大臣(外務次官(国際経済担当))との意見交換では、里見大臣政務官から、日本企業のビジネスを支援するため、本年11月には日チリ経済委員会が開催予定で、こうした民間交流の取組を後押していくことの重要性を指摘し、チリ側も関与していく旨発言されました。鉱物関係では、リチウムの国有会社設立の動きや鉱山課税に対する日本企業の懸念を伝え、投資環境の安定性確保を要請したところ、チリ側からは、投資環境のルール及び制度の透明性を図っていく旨発言がありました。

  

サンウエサ貿易大臣との意見交換

(3)エルナンド鉱業大臣との意見交換

7月10日(月曜日)、エルナンド鉱業大臣との意見交換では、里見大臣政務官から、鉱物資源の供給国としてのチリとの関係強化の重要性を伝え、安定した供給を要請しました。また、リチウムの国有会社設立の動きや鉱山課税に対する日本企業の懸念を伝え、投資環境の安定性確保を要請しました。チリ側からは、投資環境のルール及び制度の透明性を図っていく旨発言がありました。また、チリ側からはリチウム抽出等の技術分野等で日本との協力を進めたいとの発言がありました。

  

エルナンド鉱業大臣との意見交換

(4)チリ進出日系企業との意見交換

7月10日(月曜日)、チリ進出日系企業との会談では、日本企業が大きな投資を行う鉱業、林業及び水産業におけるビジネス環境、経営上の課題等について意見交換を行いました。
チリ進出日系企業との意見交換

   
チリ進出日系企業との意見交換

2.コロンビア共和国

(1)日本コロンビア貿易投資・産業協力合同委員会設立のMOC署名式

7月12日(水曜日)、カロ商工観光副大臣(産業担当)との間で、里見大臣政務官は、「日本コロンビア貿易投資・産業協力合同委員会」設立のためのMOCに署名されました。当該委員会を通じて、今後、二国間の貿易投資促進、及び産業協力について議論を深めていくことを確認しました。

日本コロンビア貿易投資・産業協力合同委員会設立のMOC署名式

(2)キンテロ商工観光副大臣(通商担当)及びカロ同副大臣(産業担当)との意見交換

7月12日(水曜日)、キンテロ商工観光副大臣及びカロ同副大臣との会談では、里見大臣政務官から、コロンビア進出日系企業は水素分野での協力に関心を有していることを伝え、また日本のグッドデザイン賞をコロンビアに導入することは社会課題の解決等に資することであり、商工観光省による支援が重要と伝えました。また、スタートアップ分野での二国間協力の可能性についても意見交換しました。

キンテロ商工観光副大臣及びカロ同副大臣との意見交換

(3)オラヤ科学技術イノベーション大臣との意見交換

7月12日(水曜日)、オラヤ科学技術イノベーション大臣との会談では、里見大臣政務官から、日本のグッドデザイン賞をコロンビアに導入することは社会課題の解決等に資することを伝え、科学技術イノベーション省の協力を求めました。また、スタートアップ分野での二国間協力の可能性や二国間クレジット制度の構築検討等についても意見交換しました。

 

オラヤ科学技術イノベーション大臣との意見交換

(4)コロンビア進出日系企業との意見交換

7月12日(水曜日)、コロンビア進出日系企業との会談では、ペトロ政権下におけるビジネス環境、経営上の課題等について意見交換しました。

コロンビア進出日系企業との意見交換

3.ブラジル連邦共和国

(1)プラザレス産業貿易サービス省外国貿易担当次官との意見交換

7月14日(金曜日)、プラザレス開発産業貿易サービス省外国貿易担当次官との会談では、里見大臣政務官から、ブラジル進出日系企業による経済貢献に言及し、ルーラ政権によるビジネス環境の整備を要請しました。二国間経済の更なる関係強化のため、日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会の開催を提案し、ブラジル側も同意しました。また、デジタル経済への移行として、スタートアップ分野の協力拡充の可能性について意見交換しました。

 

プラザレス開発産業貿易サービス省外国貿易担当次官との意見交換

(2)シルヴェイラ鉱山エネルギー大臣との意見交換

7月14日(金曜日)、シルヴェイラ鉱山エネルギー大臣との会談では、里見大臣政務官から、ブラジル進出日系企業による経済貢献に言及しつつ、省エネ分野における日本の協力について説明しました。また、脱炭素化に向けた環境及びエネルギー分野での協力可能性について意見交換しました。

 

シルヴェイラ鉱山エネルギー大臣との意見交換

(3)ブラジル進出日系企業との意見交換

7月14日(金曜日)、ブラジル進出日系企業との会談では、里見大臣政務官から、ブラジルの市場規模から日本企業の更なる活躍を期待するとした上で、ブラジルのビジネス環境、経営上の課題等について意見交換しました。企業関係者からは日メルコスールEPAの交渉開始等について要望がありました。

ブラジル進出日系企業との意見交換

(4)国外就労者情報援護センター(CIATE)との意見交換

7月15日(土曜日)、国外就労者情報援護センターとの会談では、日系社会との連携、日系人の就労等について意見交換しました。

 

国外就労者情報援護センターとの意見交換

(5)ジャパンハウス・サンパウロの視察

7月15日(土曜日)、ジャパンハウス・サンパウロを訪問し、ジャパンハウス・サンパウロ館長の案内の下、建物内の展示等を視察しました。

 

ジャパンハウス・サンパウロの視察

担当

通商政策局 中南米室長 三浦
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電話:03-3501-1511(内線 2996)
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