外務省・新着情報

令和5年7月21日
正面を向き、握手を交わす、両外相の様子
テーブルにつき、会談を行う、両外相の様子
演台に立ち、共同記者発表を行う、両外相の様子

 7月21日、午後0時30分頃から約30分間、林芳正外務大臣は、訪日中のゴルダン・グルリッチ・ラドマン・クロアチア共和国外務・欧州大臣(H.E. Mr. Gordan GRLIC RADMAN, Minister for Foreign and European Affairs of the Republic of Croatia)と外相会談を行いました。その後、両外相は、「航空業務に関する日本国政府とクロアチア共和国政府との間の協定(日・クロアチア航空協定)」に署名を行った上で、約70分間、ワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

 林大臣から、クロアチアは価値と原則を共有するパートナーであり、日・クロアチア外交関係樹立30周年という節目を、グルリッチ=ラドマン大臣と共にお祝いできることを嬉しく思う旨述べるとともに、2025年大阪・関西万博へのクロアチアの参加及びそれに先立つ在大阪クロアチア名誉領事館の開設や二国間対話の活発化を歓迎する旨述べました。
 また、グルリッチ=ラドマン大臣からは、近年の日本からの新規投資や通商関係拡大により関係が強化されていることを喜ばしく思う旨の発言がありました。
 また、両外相からは、本日署名された航空協定により、人的交流がさらに緊密になることを期待する旨の発言があり、今後も、様々なレベルで意思疎通を図り、二国間関係を発展させていくことで一致しました。

2 国際・地域情勢

 両外相は、ウクライナやインド太平洋の地域情勢についても意見交換し、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分との認識の下、同志国で結束して対応していく必要性を確認しました。林大臣からは、軍事支援を含む積極的なウクライナ支援や欧州のエネルギー安全保障へのクロアチアの貢献に敬意を表する旨述べました。また、両外相は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、緊密に連携していくことを確認しました。
 加えて、両外相は西バルカン情勢についても協議し、グルリッチ=ラドマン大臣から、西バルカンの複雑かつ困難な情勢や、そうした中でも西バルカン諸国が欧州に統合されていくことの重要性について詳細な説明があり、さらに、クロアチアがそうした取組を強くサポートしているとの発言がありました。林大臣からは、日本は強く結束した欧州を支持しており、西バルカン協力イニシアティブの下、同地域の安定化に積極的に貢献するクロアチアと協力していく旨述べました。


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