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令和5年7月22日
G20エネルギー移行大臣会合に出席する髙木外務大臣政務官の様子
G20エネルギー移行大臣会合において発言する髙木外務大臣政務官の様子

 7月22日、髙木啓外務大臣政務官は、インドのゴアで開催されたG20エネルギー移行大臣会合に出席したところ、概要は以下のとおりです。

1 会合出席者等

 会合は、インドのラージ・クマール・シン電力、新・再生可能エネルギー省大臣が議長を務め、G20及び招待国、国際機関の代表らが出席しました。日本からは、西村康稔経済産業大臣と髙木政務官が出席しました。

2 会合概要

  1. 本会合は、安全で持続可能、公平、包摂的な成長を可能にする手段として、多様な道筋を辿るエネルギー移行を加速させるためのG20加盟国間の連携の深化について議論が行われました。髙木政務官からは、エネルギー・アクセスについて、廉価なエネルギーへのアクセスは人々の生活の基盤をなすものと考えると述べました。また、G7広島サミットでの成果を説明し、G20でも連携を進めていきたい旨発言しました。
  2. 日本から、福島第一原子力発電所の廃炉の取組を科学的根拠に基づき進めている旨説明しました。特に、ALPS処理水の海洋放出について、今月公表されたIAEA包括報告書において、国際基準に合致し、人体・環境への放射線影響は無視できる程度であるとの結論が示されたことを紹介しつつ、ALPS処理水の対応が科学的根拠と国際基準に基づき進められていることを国際社会に説明してきた旨発言しました。その上で、透明性をもって引き続き対応していく旨表明しました。

3 髙木外務大臣政務官と各国・国際機関要人との会談及び懇談

 以下の各国・国際機関の要人等との会談を実施して、G7広島サミットの成果とフォローアップ、現下のエネルギー安全保障情勢、エネルギー移行の意義と課題等について率直に意見交換し、引き続き協力していくことを確認しました。

  1. イタリア:ヴァンニア・ガーヴァ環境・エネルギー安全保障副大臣
  2. インド:ラージ・クマール・シン電力、新・再生可能エネルギー省大臣
  3. インドネシア共和国:アリフィン・タスリフ・エネルギー鉱物資源大臣
  4. サウジアラビア:アブドルアジーズ・エネルギー大臣
  5. 米国:グランホルム・エネルギー長官
  6. シムソン委員欧州委員会委員(エネルギー担当)及びヨルゲンセン同エネルギー総局長
  7. ファティ・ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長
  8. マクモニグル国際エネルギー・フォーラム(IEF)事務局長
  9. フランチェスコ・ラ・カメラ国際再生可能エネルギー機関(IRENA)事務局長
  10. アル=ガイス石油輸出国機構(OPEC)事務局長

 なお、会合終了後、ロイター通信の取材に応じ、日本のエネルギー政策に関する立場を発信しました。

(参考)別添PDF

「G20エネルギー移行大臣会合 髙木政務官発言」(PDF)別ウィンドウで開く
「G20エネルギー移行大臣会合 成果文書および議長サマリー」(英語(PDF)別ウィンドウで開く


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