外務省・新着情報

令和5年7月24日

 7月24日、森健良外務事務次官は、ウェンディ・シャーマン米国国務副長官(The Honourable Wendy R. Sherman, Deputy Secretary of State of the United States)及び張虎鎮(チャン・ホジン)韓国外交部第一次官(His Excellency Chang Ho-jin, 1st Vice Minister of Foreign Affairs)との間で日米韓次官電話協議を行いました。

  1. 三者は、12日のICBM級弾道ミサイルの発射や19日の2発の弾道ミサイルの発射を含め、北朝鮮による前例のない頻度と新たな態様での弾道ミサイル発射を強く非難した上で、こうした挑発行為は、地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であり、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦であるとの認識を改めて共有しました。
  2. また、三者は、14日の日米韓外相会合で確認されたとおり、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、日米韓の安全保障協力を含む地域の抑止力・対処力の強化、安保理における更なる対応や同志国との協力を含む国際連携等について、引き続き、日米、日韓、日米韓で緊密に連携することを再確認しました。北朝鮮との対話の道が開かれていることについても認識を共有し、この観点からも日米韓で一層緊密に連携していくことを確認しました。さらに、森次官から、拉致問題に対する米国及び韓国の引き続きの支持に謝意を表明しました。
  3. さらに、三者は、日米韓協力の戦略的重要性を踏まえ、中国とロシアの連携がインド太平洋に与える影響を含む地域情勢、経済安全保障分野における連携、ALPS処理水に関する偽情報の拡散防止における連携等についても意見交換を行いました。
  4. 三者は、米国提案の日米韓首脳会合の機会を含め、今後とも、日米韓の連携を重層的に進めていくことで一致しました。
  5. 森外務次官から、近く退任予定であるシャーマン米国国務副長官に対し、2年以上にわたる日米関係及び日米韓連携の強化に対する貢献について謝意を述べました。

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