文科省・新着情報
令和5年7月25日
文部科学省では、このたび令和5年度宇宙開発利用推進研究開発委託費について、下記のとおり公募を開始しましたのでお知らせします。
1. 事業の概要
宇宙システムによるサービスは既に日常生活に定着し、我々の経済・社会活動の重要な基盤の一つとなっている。また、我が国の安全保障上の関心対象の広がりに伴い、宇宙システムの重要性が急速に高まっている。
このような中、我が国の宇宙活動の自立性を維持・強化するために戦略的に取り組むべき優先度の高い以下の(1)~(5)の研究開発及び技術開発課題について、それぞれ提案を公募する。
(1)スペース・トランスフォーメーション実現に向けた高分解能光学衛星のデータ解析技術の研究と利用実証
(2)デジタル信号処理に対する高効率排熱システムの研究開発
(3)ダイヤモンド半導体デバイスの宇宙通信向けマイクロ波電力増幅デバイスの開発
(4)次世代の電源システム基盤技術獲得に向けた検討
(5)カーボンニュートラルの実現に向けた森林バイオマス推定手法の確立と戦略的実装
2. 事業期間、事業規模及び採択数
(1) 事業期間
課題ごとに原則として以下の事業期間とする。ただし、毎年度、事業の実施状況等について、公募要領「3.事業の内容」のなお書きに記載した外部有識者委員会及び小委員会による評価をはじめとする評価、又は文部科学省宇宙開発利用課による確認等を行い、事業の継続の可否を判断するものとする。なお、契約の締結は年度毎に行うものとする。また、事業開始は契約日とする。
スペース・トランスフォーメーション実現に向けた高分解能光学衛星のデータ解析技術の研究と利用実証 |
5か年 |
デジタル信号処理に対する高効率排熱システムの研究開発 |
4か年 |
ダイヤモンド半導体デバイスの宇宙通信向けマイクロ波電力増幅デバイスの開発 |
5か年 |
次世代の電源システム基盤技術獲得に向けた検討 |
2か年 |
カーボンニュートラルの実現に向けた森林バイオマス推定手法の確立と戦略的実装 |
3か年 |
(2) 事業規模
令和5年度は、課題ごとに以下の予算額を上限とする。
スペース・トランスフォーメーション実現に向けた高分解能光学衛星のデータ解析技術の研究と利用実証 |
560百万円 |
デジタル信号処理に対する高効率排熱システムの研究開発 |
350百万円 |
ダイヤモンド半導体デバイスの宇宙通信向けマイクロ波電力増幅デバイスの開発 |
200百万円 |
次世代の電源システム基盤技術獲得に向けた検討 |
220百万円 |
カーボンニュートラルの実現に向けた森林バイオマス推定手法の確立と戦略的実装 |
400百万円 |
令和6年度以降の予算額等については、当該年度における予算の成立状況及び(1)に記載した評価又は確認等の結果により決定する。応募に当たっては、実施する事業計画の規模や費用対効果等を勘案して、必要と考える金額を提案すること。(過大または不必要な経費が計上されていないか等、経費の妥当性や必要性について、審査における評価項目に含まれていることに留意すること。)なお、応募時の提案金額が採択をもって認められるわけでなく、毎年の予算規模等によって変動が生じる可能性がある。加えて、令和6年度以降、予算規模等に応じて、研究成果向上等の提案の依頼を別途行う場合がある。
(3) 採択数
各課題1件、合計5件(予定)
採択件数は、公募要領「7.選定方法及び選定結果の通知」に記載する審査委員会における審査を通じて決定する。
3. スケジュール
公募開始から事業開始までのスケジュールはおおむね次のようになる予定。
7月25日(火曜日) | 公募開始 |
8月21日(月曜日)12時00分 | 企画提案書提出期限(必着) |
8月中下旬頃 | 審査 |
9月上旬頃 | 採択決定 |
9月下旬頃 | 契約締結 |
お問合せ先
研究開発局宇宙開発利用課
電話番号:03-5253-4111(内線4486)
メールアドレス:uchukai@mext.go.jp