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プレスリリース

勝俣農林水産副大臣の海外出張の結果概要について(イタリア)

令和5年7月27日
農林水産省

勝俣農林水産副大臣は、7月23日(日曜日)から25日(火曜日)までローマを、25日(火曜日)、26日(水曜日)にミラノを訪問しました。ローマでは、国連食料システムサミット2年後フォローアップ会合に出席するとともに、国連世界食糧計画(WFP)要人と会談を行い、ミラノでは、州政府要人等と会談等を行いました。

1. ローマ出張概要

勝俣農林水産副大臣は、国連食料システムサミット2年後フォローアップ会合に出席し、各セッション等において、以下を内容とする発言を行いました。

プレナリーセッション(食料システム変革の成功、チャレンジ)

1. 我が国の「みどりの食料システム戦略」及び同戦略に基づく取組を紹介するとともに、G7宮崎農業大臣会合やG7広島サミットでの成果として、以下の点を強調。
(1) 農業の持続可能性の向上は生産性を高める方法で行われるべき。
(2) 既存の国内農業資源を最大限活用することで、各国の食料システムの強化を図るべき。
(3) 持続可能な農業の達成に向けて、あらゆる形のイノベーションが活用されるべき。
2. 温室効果ガスの削減等に貢献できる水田からのメタン抑制技術等をとりまとめ公表した旨を紹介。
こうした技術や取組が、その土地の事情に合わせた形で実装されていくことが重要。
3. 政府のみならず、様々な関係者との対話を推進。

プレナリーセッションで発言する勝俣副大臣

リーダーズ対話(健康食、文化、伝統)

1. 和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、今年で登録から10年。
2. 和食は栄養面で優れたバランスの良い食事であり、日本人の健康的な食生活や長寿、肥満防止に寄与。
3. 和食は、日本の文化や伝統を表し、地域社会や文化の保護にも貢献。伝統的で地域と強く結びついた食生活は、それ自体文化的な価値を持つが、環境面でも大きな役割。
4. 地域のものを地域で美味しく食べることにより、地域資源の有効活用、地域の活性化にもつながり、SDGsに即したもの。

リーダーズ対話で発言する勝俣副大臣

我が国主催の公式サイドイベント(アジア・モンスーン地域における持続可能な農業・食料システムへの変革のための「みどりの食料システム戦略」とイノベーションの推進)

1.「みどりの食料システム戦略」に基づく調達、生産、加工・流通、消費の各段階での取組を紹介するとともに、同戦略の実現を後押しするための取組として、以下を紹介。
(1) 環境負荷低減に資する事業活動等を支援するための法律(みどりの食料システム法)や推進体制の整備。
(2) 生産力向上と持続性の両立に不可欠なイノベーションとして、デジタル・AI技術を活用したスマート農業技術の開発事例。
(3) 生産段階の環境負荷低減の努力を消費者にわかりやすく示す「見える化」や、環境と経済の好循環に向けたカーボンクレジットの活用の推進。
2. 日本は、アジア・モンスーン地域をはじめ、世界の持続可能な農業・食料システムの構築に貢献していく考えを表明。

サイドイベントで発言する勝俣副大臣

また、マケイン国連世界食糧計画(WFP)事務局長とのバイ会談を行い、G7宮崎農業大臣会合の成果を確認しつつ、食料安全保障その他の農業・食料政策の課題や連携等について意見交換を行いました。その他、アルバニアのクリフツァ農業・地方開発大臣と立ち話を行いました。

2. ミラノ出張概要

勝俣農林水産副大臣は、日本産食材の今後の輸出促進等に向け、フォンターナ・ロンバルディア州知事と会談を行うとともに、日本食普及の親善大使など日本産食材を扱う現地事業者と意見交換を行いました。

ロンバルディア州知事とバイ会談を行った勝俣副大臣 現地事業者と意見交換をする勝俣副大臣

(1枚目:ロンバルディア州知事とのバイ会談)(2枚目:現地事業者との意見交換)

お問合せ先

(本体会合及び国際機関の会談について)
輸出・国際局国際戦略グループ
担当者:田中、梅垣、深内
代表:03-3502-8111(内線3503)
ダイヤルイン:03-3502-8498

(州知事とのバイ会談について)
輸出・国際局国際地域課
担当者:西川、笹尾
代表:03-3502-8111(内線3471)
ダイヤルイン:03-3502-5929

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