プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し（令和5年8月）について

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し（令和5年8月）について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和5年8月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要：はくさい、キャベツ、レタスが、お買い得の見込みです！！

はくさい、キャベツ、レタスの出荷量が増加し、令和5年8月の価格は平年を下回る見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

キャベツのキッシュ	ハクサイのクリーム煮	レタスチャーハン

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357（外部リンク）

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

キャベツを使ったおすすめレシピ
【キャベツのキッシュ、【aff】キャベツとあさりの酒蒸し（外部リンク）等】

はくさいを使ったおすすめレシピ
【ハクサイのクリーム煮、【夏野菜】白菜とくらげのサラダ（外部リンク）等】

レタスを使ったおすすめレシピ
【レタスチャーハン、【米粉】ひとくちロールレタス（外部リンク）等】

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目	主産地 ( )書きは令和4年 8月の入荷 シェア	今後の生育及び出荷見通し	8月の価格見通し (平年(直近5か年平均)比)
だいこん	北海道(68%) 青森(22%)	青森県産は7月上中旬の大雨の影響により歩留まりの低下がみられ、平年を下回る出荷数量となる見込み。北海道産の生育は順調。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
にんじん	北海道(93%)	青森県産中心の出荷から、北海道産中心の出荷へと切り変わる。 北海道産の生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
はくさい	長野(96%)	長野県産は7月の少雨により生育が遅延傾向であるものの、8月には生育が遅延していた分の出荷量の増加が見込まれるため、8月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。	平年を下回って推移
キャベツ	群馬(80%) 岩手(12%)	群馬県産の生育は順調であり、最盛期に向けて出荷数量は増加。岩手県産は生育が良好であり、平年を上回る出荷数量となる見込み。全体として、8月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。	平年を下回って推移
ほうれんそう	群馬(35%) 栃木(31%) 茨城(13%)	栃木県産は、7月上中旬の高温等により生育が遅延傾向にあり、平年を下回る出荷数量となる見込み。他主産地の生育は順調。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ねぎ	茨城(29%) 秋田(17%) 北海道(12%)	秋田県産は7月中旬の大雨の影響により生育が遅延傾向にあるほか、歩留まりが低下しており、平年を下回る出荷数量となる見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
レタス	長野(90%)	長野県産は一部地域で7月中旬に降雹被害があったものの、他地域における生育は良好であり、平年を上回る出荷数量となる見込み。全体として、8月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。	平年を下回って推移
きゅうり	福島(46%) 岩手(18%) 秋田(10%)	秋田県産は7月中旬の大雨の影響により生育が遅延傾向にあり、平年を下回る出荷数量となる見込み。福島県産は生育が良好であり、平年を上回る出荷数量となる見込み。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
なす	群馬(40%) 栃木(23%） 茨城(23%)	茨城県産は7月中旬以降の高温等の影響により生育が遅延傾向にあり、平年を下回る出荷数量となる見込み。他主産地の生育は順調。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
トマト	北海道(23%) 福島(18%) 群馬(11%) 青森(11%)	北海道産は7月中旬の曇天の影響等により生育が遅延傾向にあり、平年をやや下回る出荷数量となる見込み。他主産地の生育は順調。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ピーマン	岩手(45%) 茨城(20%) 福島(15%)	一部産地では7月中旬以降の高温の影響による生理障害等が見られるが、生育は概ね順調であり、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
ばれいしょ	北海道(73%) 茨城(12%)	静岡県産・茨城県産中心から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。 茨城県産は6月上旬の台風・降雨の影響による歩留まりの低下がみられ、平年を下回る出荷数量となる見込み。北海道産の生育は順調。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
さといも	千葉(67%) 宮崎(18%)	鹿児島県産・宮崎県産中心から、千葉県産中心の出荷へと切り変わる。 千葉県産・宮崎県産ともに生育は順調であり、全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移
たまねぎ	北海道(81%) 兵庫(10%)	兵庫県産・佐賀県産中心の出荷から、北海道産中心の出荷へと切り変わる。 北海道産の生育は順調であり、全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。	平年並みで推移

注:「平年並み」とは、平年（過去5か年平均）との比率が90%以上、110%以下であることを示している。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 97KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/