外務省・新着情報

令和5年7月27日
会談の前に、インドの、ジャイシャンカル外務大臣と握手する林外務大臣
日印外相間戦略対話が行われている様子

 現地時間7月27日午後6時40分(日本時間同日午後10時10分)から約150分間、インドを訪問中の林芳正外務大臣は、ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr S. Jaishankar, Minister of External Affairs of India)との間で日印外相間戦略対話を開催したところ、概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

  1. 林大臣から、日印首脳・外相間をはじめ、様々なレベルでの対話が活発に行われていることを歓迎の上、今後もハイレベルでの接点について両国間で調整していくことを確認しました。
  2. 両大臣は、装備品協力や防衛交流等、防衛・安全保障分野における協力を加速化させていくことを確認しました。
  3. 両大臣は、昨年3月の岸田文雄内閣総理大臣訪印の際に両国で掲げた、今後5年間における対印官民投融資5兆円の目標に向け、日印官民一体となって取り組んでいくことで一致しました。また、林大臣から、投資環境整備、二国間クレジット制度(JCM)構築の早期実現への協力を要請しました。
  4. 両大臣は、日印両国の旗艦プロジェクトである高速鉄道事業を着実に進展させることを確認しました。また、林大臣から、モディ首相が重視するインド北東部の発展に向けた協力を加速させ、地域の連結性に資する案件に積極的に取り組んでいく旨述べ、ジャイシャンカル大臣から引き続きよく連携していきたい旨発言がありました。
  5. 両大臣は、人的交流が中長期的な日印関係強化の基礎であるとして、観光や留学生など、両国間の人的交流を拡大していくことで一致しました。

2 国際場裡での協力・地域情勢

  1. 両大臣は、G7広島サミットの成果を繋げつつ、9月のG20ニューデリー・サミットの成功に向け、G7・G20議長国として引き続き協力・連携していくことを確認しました。また、日米豪印や安保理改革などの国際場裡での協力についても確認しました。
  2. 両大臣は、国際社会が歴史的な転換期を迎える中、基本的価値と戦略的利益を共有する日印両国が、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて、連携していくことの重要性を確認するとともに、ウクライナ情勢や東アジア情勢を含む地域情勢についても率直な意見交換を行いました。

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