外務省・新着情報

令和5年7月30日
シャーヒド大臣と握手する林外務大臣
シャーヒド大臣と会談をする林外務大臣の様子
日・モルディブ両外相による共同記者発表の様子

 現地時間7月30日午前10時10分から約70分間(日本時間同日午後4時10分)、モルディブ共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、アブドッラ・シャーヒド・モルディブ共和国外務大臣(H.E. Abdulla SHAHID, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Maldives)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、シャーヒド大臣より、日本とモルディブの友好関係は強固な基礎の上に成り立っているとして、これまでの両国関係の進展について言及がありました。これに対し、林大臣から、長きにわたる二国間の協力を振り返るとともに、今後も二国間関係を包括的に強化していきたい旨述べました。
  2. 両者は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の新たなプランの下、気候変動・防災や、海における法の支配を始めとする幅広い分野で二国間協力を進めていくことで一致しました。
  3. これに対し、シャーヒド大臣から、日本のモルディブに対する長年にわたる経済協力への謝意が表明されました。これに対し、林大臣から、今後もモルディブへの積極的な支援を継続していくとともに、二国間の友好関係を象徴するようなプロジェクトの検討を進める用意がある旨述べました。
  4. この関連で、シャーヒド大臣より、JICA海外協力隊の派遣再開を歓迎する旨の発言がありました。また両者は、両国間の国民レベルの人的交流を活性化させていくことの重要性を確認しました。
  5. 林大臣から、インド洋の戦略的要衝に位置するモルディブとの安全保障面での協力を進めていきたい旨述べました。これに対し、シャーヒド大臣から、インド洋の平和と安定を維持すべく、引き続き日本と協力していきたい旨述べました。
  6. 林大臣から、G7広島サミットの成果を説明しました。両大臣は、このほか、東アジア情勢、ロシア・ウクライナ情勢などの地域情勢や、軍縮・不拡散、国連での協力、気候変動など国際場裡における協力についても意見交換を行いました。この中で、黒海を通じてウクライナからの穀物輸出イニシアティブの取組の重要性を改めて確認するとともに、ロシアにより同イニシアティブが終了したことは食料不安に対処する国際社会の取組に完全に逆行しており極めて遺憾であるとの見解で一致しました。
(参考)別添

 共同記者発表(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く


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