経産省・新着情報

2023年8月1日(火曜日)
10時50分~10時56分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

特になし。

質疑応答

中国輸出規制

Q:中国政府が今日からガリウムやゲルマニウム関連の重要鉱物の輸出規制を始めます。先端半導体の材料のため、日本企業への影響が懸念されますけれども、まず、その受け止めについて伺います。
また、大臣は以前の記者会見で、WTOなどの国際ルールに基づいて適切に対応するとの方針を示されていますけれども、政府として今後どのように対応される方針でしょうか。お願いします。

A:おはようございます。
中国商務部が先月3日に公表したガリウム及びゲルマニウム関連品目の輸出管理措置につきまして、本日付けで施行されたものと承知しております。今回の輸出管理措置について、中国側は安全保障上の措置であると説明しているところでありますが、我が国としては、この輸出管理措置の運用状況なども確認をし、仮に我が国に対してWTOなどの国際ルールに照らして、不当な措置が講じられているということであれば、ルールに基づき適切に対応していきたいと考えております。

ALPS処理水

Q:福島第一原発の処理水の放出時期について、現在の検討状況についてお聞かせください。
先週末も地元の漁協関係者への説明と、来月には日米韓の3か国会談もありますけれども、こうした説明による理解を得てから決めるべきだとお考えでしょうか。現在の状況についてお願いします。

A:7月11日に福島県漁連、14日には全漁連、そして29日には宮城県漁協、30日には相双漁協といわき市漁協を訪問させていただいて、私から安全性の確保、そして風評対策、なりわい継続のための対策などについて御説明をいたしました。皆様からは、風評やなりわい継続への不安など、率直で切実な御意見を頂いたところであります。
先ほど岸田総理の下で関係閣僚集まりまして、こうした私の経産省としての取組も含めて関係省庁の取組について情報共有をいたしました。その上で総理から、引き続き政府を挙げて安全性確保と風評対策の徹底、そして地元や国際社会に対する丁寧な説明、情報発信を行うよう指示がございました。この指示を踏まえまして、これからもこうした漁業者の御要望や不安に一つ一つ丁寧に、そして的確にお答えすることを重ねていきたいと考えております。
引き続き政府挙げて関係省庁一体となって安全性確保と風評対策の徹底に取り組み、今後もしっかりと丁寧に説明をさせていただきたいと思っております。地元の皆様と意思疎通を密にして、信頼関係を深めていければと考えているところです。
ALPS処理水の具体的な海洋放出の時期については、本年春から夏頃と見込むというふうにお示しをしておりまして、その方針に変わりはございません。具体的なタイミングは安全性の確保、風評対策の取組の状況などを政府全体で確認、共有をして判断をしていくことになります。
そして、御指摘があったように、経産省から福島県漁連に以前に回答しました、関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないという方針は遵守したいと考えております。引き続き、意思疎通を密にして信頼関係を深めていければと考えております。

中国輸出規制

Q:冒頭、幹事社さんからありましたガリウム及びゲルマニウムの関連品目の中国の輸出管理措置について、事業者の方への聞き取りもされていると、以前会見でおっしゃっていましたけれども、そういった影響については既に出始めているという認識でよろしいでしょうか。

A:本日施行されるということですので、今後この輸出管理措置の運用状況などを確認していきたいと考えております。そして、この運用の状況、そして関連品目の需給、その状況を見ながら、供給源の多角化とかリサイクル、省資源化、こういった取組も検討していきたいと考えております。
各国や主要産業の状況などを踏まえますと、即座に影響が出るものではないと承知しておりますが、引き続き状況をしっかりと注視をしていきたいと考えております。

以上

最終更新日:2023年8月1日

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