外務省・新着情報

令和5年8月2日
オドンゴ大臣と握手しながら記念撮影をする林外務大臣
日・ウガンダ外相会談の様子
日・ウガンダ外相ワーキング・ランチの様子

 現地時間8月2日午前11時00分(日本時間同日午後5時00分)から、ウガンダ共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、オドンゴ・ジェジェ・アブバカー・ウガンダ共和国外務大臣 (Hon. Gen. ODONGO Jeje Abubakhar, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Uganda) との間で、外相会談(約60分間)及びワーキング・ランチ(約70分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、日本の外務大臣として初めてウガンダを訪問でき嬉しく思う旨述べるとともに、今次訪問を通じて二国間関係を更に強化したい旨述べました。これに対し、オドンゴ大臣から、林大臣の訪問を歓迎しつつ、今回の訪問は二国間関係を更なる高みに引き上げるものであり、両国の良好な関係を一層強化させたい旨述べました。
  2. 林大臣から、2021年に海外協力隊のウガンダ派遣20周年を迎え、ウガンダ国会でJICAによる支援への謝意表明決議が採択されたことに言及した上で、TICAD8で表明した「人への投資」の取組として、ICT分野を含む職業訓練を実施していることを紹介し、オドンゴ大臣から、日本の支援に改めて謝意が表明されました。さらに、林大臣から、スタートアップへの注目が高まるウガンダへの投資促進に向け、両国での連携を強化したい旨述べました。これに対し、オドンゴ大臣から、日本からの更なる支援及び投資を歓迎する、今後も緊密に協力していきたい旨述べました。また、両大臣は、本年12月に開催される第2回グローバル難民フォーラムに向け、同会合の共催国として、難民支援における協力を強化していくことを確認しました。
  3. オドンゴ大臣から、アフリカ諸国首脳等によるウクライナ和平ミッションにつき説明がありました。これに対し、林大臣から、ウガンダの取組を評価しつつ、一日も早いウクライナの公正かつ永続的な平和の実現が重要である旨述べ、両大臣は、国際秩序の維持に向けて協力していくことを確認しました。 また、オドンゴ大臣から、7月27日から28日にロシアで開催されたロシア・アフリカサミットの結果について説明があり、黒海穀物イニシアティブはアフリカにとり重要であり、ロシアに再考を求めているとの立場の共有がありました。これに対し、林大臣から、ロシアの参加終了により黒海穀物イニシアティブが終了したことは極めて遺憾であり、その再開に向けて共に努力したいと述べました。 両外相は、アフリカにおける食料安全保障の確保のため、両国が一致して協力していく必要があることを確認しました。
  4. このほか、両大臣は、ニジェール情勢やコンゴ(民)東部情勢を含むアフリカ情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の東アジア情勢、不透明・不公正な開発金融、経済安全保障上のリスク、核軍縮、安保理改革を含む国連の機能強化等の国際社会における諸課題への対応等についても意見交換を行い、今後とも連携していくことを確認しました。

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