外務省・新着情報
令和5年8月3日
現地時間8月3日午後1時0分（日本時間同日午後7時0分）から約60分間、エチオピア連邦民主共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、アビィ・アハメド・アリ・エチオピア連邦民主共和国首相（H.E. Dr. ABIY Ahmed Ali, Prime Minister, Federal Democratic Republic of Ethiopia）を表敬したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、日本の外務大臣として4年ぶりにエチオピアを訪問でき嬉しく思う旨述べるとともに、今次訪問を通じて二国間関係を更に強化したい旨述べました。これに対し、アビィ首相から、林大臣の訪問を歓迎しつつ、今回の訪問は二国間関係を更なる高みに引き上げるものであり、両国の良好な関係を一層強化させたい旨述べました。
- 林大臣から、エチオピア北部の紛争における和平合意を主導したアビィ首相のリーダーシップに敬意を表するとともに、同合意の履行に向けた更なる協力を前向きに検討していきたい旨述べました。これに対し、アビィ首相から、日本によるこれまでの支援に感謝する、復興支援には巨額の資金が必要であり、継続して日本の支援をいただきたい旨述べました。また、林大臣から、経済分野での二国間協力を強化していきたい旨述べました。これに対し、アビィ首相から、日本による支援及び投資を歓迎するとともに、今後も経済面で連携していきたい旨述べました。
- アビィ首相から、7月27日－28日にロシアにて開催されたロシア・アフリカサミットの結果について説明がありました。これに対して、林大臣から、ウクライナ情勢を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて協力していきたい旨述べました。 また、両者はロシアのウクライナ侵略がアフリカの食料安全保障に与える影響について懸念を共有するとともに、ロシアの参加終了により黒海穀物イニシアティブが終了したことは極めて遺憾であり、アフリカにおける食料安全保障の確保のため、両国が一致して協力していく必要があることを確認しました。
- このほか、両者は、スーダンの武力衝突やニジェール情勢を含むアフリカ情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の東アジア情勢、不透明・不公正な開発金融等の国際社会における諸課題への対応等についても意見交換を行い、今後とも連携していくことを確認しました。