外務省・新着情報

令和5年8月4日
山田副大臣の国連安保理ハイレベル公開討論における発言の様子
山田副大臣の国連安保理ハイレベル公開討論の会場の様子

 8月3日(現地時間/日本時間同日夜から4日未明)、山田賢司外務副大臣は、米国(ニューヨーク)において、安保理ハイレベル会合に参加するとともに、出席閣僚等との会談等を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 飢饉と紛争に起因するグローバルな食料不安についての国連安全保障理事会ハイレベル公開討論
    1. 本会合は、ロシアによるウクライナ侵略等を受け、食料安全保障への対応の必要性が高まっていること等を踏まえ、米国(8月安保理議長国)のブリンケン国務長官の主催により開催されたものであり、閣僚級を含む80か国・機関等の代表が出席しました。
    2. 本会合において山田副大臣は、食料の武器化は許されないとして、ロシアによる黒海穀物イニシアティブ終了を改めて非難しました。また、飢饉や紛争起因の食料不安に対しては人道・開発及び平和への支援を連携させて対処することが有益であると述べるとともに、食料安全保障に関するこれまでの日本の取組を紹介しました。
    3. さらに、山田副大臣は、北朝鮮における、報じられている飢餓及び食料安全保障の欠如を指摘し、人々にとって決定的に必要な資源を流用して、不法な核・ミサイル開発に莫大な資源を費やし、累次の安保理決議に違反する形で弾道ミサイル発射を繰り返していることに対して、国連安保理が意味のあるステップを取るように求めました。
    4. 会合の参加国からは、飢饉と紛争に起因する食料不安への対処に向けた、国際社会の連携等の重要性等について発言がありました。
    5. また、本会合の成果物として、紛争に起因する食料安全保障の問題に安保理としてコミットしていく等の趣旨の安保理議長声明が全会一致で採択されるとともに、米国主導で広く国連加盟国全体に参加を呼びかけた食料を戦争の武器として用いることを非難すること等を趣旨とする有志国による共同コミュニケ(我が国を含む91か国が参加)が発出されました。
  2. 各国要人等との会談
    1. 山田副大臣は、アル・カアビー・アラブ首長国連邦国務大臣、フィノ・アルバニア欧州・外務副大臣などと各々会談し、二国間関係や飢饉や紛争起因の食料不安の防止や食料安全保障の強化、北朝鮮への対応、安保理改革等について意見交換を行い、二国間・国際場裡において今後一層協力・連携していくこと等を確認しました。また、ブリンケン米国務長官と短時間の立ち話を実施しました。
    2. また、山田副大臣は、ジャパン・ソサエティ幹部と会談し、米国における日本理解の促進に向けた方途等について意見交換を行いました。
(参考1)別添PDF

(参考2)安保理議長声明

 (注)上記ウェブサイトに、追って掲載される予定です。


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