外務省・新着情報

冒頭発言

【林外務大臣】今般の米国ハワイ州におけます山火事、これによります甚大な被害に関し、改めて心からお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。我が国は、被災者の方々の救援支援として、この度、米国赤十字社及びジャパン・プラットフォームを通じまして総額200万ドル規模の支援を行うことを決定しました。被災地で活動を行う米国赤十字社に対しまして、無償資金協力予算から150万ドルの資金提供を行いまして、被災地の安全な避難場所や食料、そして被災者への精神的なサポートの提供等、現地のニーズを踏まえた支援活動が行われる予定です。
 また、ジャパン・プラットフォームを通じた50万ドルの支援につきましては、ジャパン・プラットフォームの加盟団体である日本のNGOによりまして、現地のニーズを踏まえた被災者支援を行う予定です。
 我が国としては、被災者の救援及び被災地の一日も早い復興に向けて、積極的に支援を行ってまいります。
 我が国とハワイは長年に亘る友好関係を有しており、幅広い交流が活発に行われています。この最も困難な時に、我が国は、深い絆で結ばれた唯一の同盟国である米国の皆様と共にあります。

質疑応答

【記者】今回のハワイへの支援策について、18日の日米首脳会談でもアメリカ側に伝える予定はありますでしょうか。日米首脳会談について大臣としてどのような成果を期待するか、伺います。

【林外務大臣】基本的にはどういう議論が行われるかというのは予断をもって申し上げるということではありませんが、おそらくは、総理から大統領にお見舞いを申し上げられるのは想定されるところです。また、明日17日から19日まで、キャンプデービットで行われます日米韓首脳会合に出席される岸田総理を補佐するために私も総理に同行して米国を訪問して、同会合にも出席いたします。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のためにですね、日米韓3か国の戦略的連携の強化に取り組んでまいりたいと思います。

【記者】山火事発生当時、在留邦人の方がマウイ島に数百人規模いらっしゃったと思いますが、安否確認や被害の現状を教えていただきたいのと、また、被災された邦人に対して食料など物資の支援ですとか、島の外への避難といった面で政府としてどのようにサポートしていく方針かお聞かせください。

【林外務大臣】現時点において、在留邦人の住宅が罹災したとのこうした情報はございますが、在留邦人の生命・身体に被害が及んでいるとの情報には接しておりません。今後とも、在ホノルル日本国総領事館を中心といたしまして、現地の状況の正確な把握に努めつつ、引き続き在留邦人の安全確保等を最優先に対応してまいりたいと思います。

【記者】確認なんですが、一連の支援は米国からの要請を受けてという形となるのか、それとも別の形になるのか。

【林外務大臣】資金の供与先につきましてはアメリカの政府、またハワイ州の政府と緊密に意思疎通を行うなかで現地で支援活動に従事する米国赤十字社から要請があったことも踏まえて、米国赤十字社とジャパン・プラットフォーム、これは国際的にも緊急人道支援を行う実績を積んでおりますので、そこを供与先と致しました。

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