外務省・新着情報

令和5年8月17日

 8月16日(現地時間同日)、コンゴ民主共和国の首都キンシャサ市において、南博之駐コンゴ民主共和国日本国特命全権大使と、クリスパン・ンバドゥ・パンズ・コンゴ民主共和国外務・仏語圏副大臣(H.E. Mr. Crispin MBADU PHANZU, Vice-Minister for Foreign Affairs and Francophony, the Democratic Republic of the Congo)との間で、供与限度額0.4億円の無償資金協力「マタディ橋及びマタディ橋アクセス道路補修計画(詳細設計)」及び供与額4.5億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 対象案件の概要は次のとおりです。
    1. 無償資金協力「マタディ橋及びマタディ橋アクセス道路補修計画(詳細設計)」(供与限度額0.4億円)
       コンゴ民主共和国においては、長年の政情不安や過去の内戦等を背景に、インフラの未整備及び老朽化が深刻な課題となっており、国内最大の河川港湾都市マタディ市と首都キンシャサ市を結ぶ陸運の要衝として重要なマタディ橋も、同様の問題に直面しています。
       この協力では、中央コンゴ州マタディ市において、マタディ橋の橋面舗装、橋梁本体及びアクセス道路の補修・保全を行うための詳細設計に必要な資金を供与します。これを通じて、物流・交通の安定化を図り、もって同国の連結性強化及び持続的な成長に寄与するものです。
    2. 無償資金協力「食糧援助」(供与額4.5億円)
       同国においては、反政府勢力の活動によって不安定な治安情勢が継続する東部地域を中心に、何十万もの人々が繰り返し国内外で避難を強いられる状況が続いており、現在も国内避難民数は、550万人に上るとされています。農業は、低生産性から脱却できず、更にはロシアのウクライナ侵略の影響により、食料需給の逼迫や物価上昇等が起きており、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。
       この協力は、コンゴ民主共和国の食料安全保障の改善及び開発課題の解決を目的として、同国の食料及び栄養上のニーズがある人々に対し、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
  2. 我が国は、昨年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「質の高いインフラ投資」及び「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しており、これらの協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)コンゴ民主共和国基礎データ

 コンゴ民主共和国の面積は約234.5万平方キロメートル、人口約9,238万人(2021年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は580米ドル(2021年、世界銀行)。


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