環境省・新着情報
2023年08月17日
令和5年度使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業及び使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業の公募採択事業について
1.環境省では、令和5年5月19日(金)から同年6月19日(月)までの期間、使用済製品等の適正なリユース及び使用済衣類回収のシステム事業において、広く情報発信・横展開を図ることを目的に、先進的なモデル施策を実施する事業の公募を行いました。
2.申請書類等から選考会による審査を行った結果、使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業:3件、使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業:3件の事業を採択しました。
【使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業】
■ 概要
リユース関連事業者や市民団体等と連携した先進的なリユース施策を実施しようとする地方公共団体を支援することを目的とし、使用済製品等の適正なリユースの推進に資する取組を幅広く求め、新規性・先進性があり、かつ、調査・検討のみではなく実効性のある取組であること、また他の自治体への横展開が見込める取組であることを要件とし、公募いたしました。
■ 採択結果(五十音順)
地方公共団体名 | 事業名 | 事業の概要 |
愛知県蒲郡市 | 高齢者の力でリユース推進!粗大ごみのネット販売によるサーキュラーエコノミーモデル化事業 | 令和4年度から粗大ごみをネットショップで販売する取組を実施している。今年度は市職員が限られた時間で対応してきた出品や引渡等の作業を蒲郡市シルバー人材センターに委託することで、リユース割合の向上を目指す。 この取組によるごみやCO2の削減量、販売に係る収支のバランス、費用対効果を検証し、地域における持続可能なリユースの仕組みを全国の自治体で横展開できるモデルを構築する。 |
神奈川県座間市 | あなたの街の思いやりリユースプロジェクト | 「まだ使えるが自分には不要になったもの」「大切に使ってくれる人に譲りたいもの」を所有する市民と、それを必要とし、製品の状態や思いを理解し貰い受ける市民同士のマッチングを促し、地域内でのリユース品の循環を推進する取組。マッチング後の配送の手間を削減することを目的に粗大ごみの収集運搬事業者による運搬や、市内に受け渡しBOXを設ける等の施策を実施する。 |
東京都八王子市 | 地域のデジタルプラットフォームを活用した不要品のリユース実証事業 | 不要となった再利用可能な品物をごみとして出す前に市民から受け取り、オンラインを活用して、引取りを希望する方へ有償または無償にて引渡す取組。本年度は粗大ごみ収集でのリユース品のピックアップや、セルフレジ等の導入によるスタッフの省人化にも取り組むとともに、過去の取組結果も踏まえ、事業の費用対効果や効果的な運営方法の検討を実施する。 |
【使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業】
■ 概要
先進的な使用済衣類回収のシステムを構築しようとする地方公共団体、リユース関連事業者又は市民団体を支援することを目的とし、地域の実情に応じた創意工夫による再使用(リユース)・再生利用(リサイクル)・熱回収に関する取組のうち、新規性・先進性があり、調査・検討のみではなく実効性のある取組であることを要件とし、公募いたしました。
■ 採択結果(五十音順)
団体名 | 事業名 | 事業の概要 |
愛知県豊田市 | 「衣類」の資源循環・サーキュラーエコノミー実証等~使用済ユニフォームや衣類の回収、再製品化を「ミライのフツー」に~ | 若者と共に産学官民が連携した脱炭素社会推進プロモーション事業(NewVibeZ)の一環として実施する取組。連携企業の使用済みユニフォームをケミカルリサイクル・再製品化し、その前処理の一部を就労継続支援B型事業所にて実施することで地域内の支え合いを実現。また、市周辺で開催される集客力の高いイベント等において、衣類回収や企業向けオンラインセミナー等を実施する。 |
学校法人山内学園 香蘭女子短期大学 | 若年層(Z世代)における使用済衣類回収・循環のシステム構築に係る実証事業 | 授業の一環として、古着の収集・リユース等を行い、地域のフリーマーケット及びフリマアプリで販売することで、地域の衣類廃棄を削減する取組。 また、若年層への影響力が高いインフルエンサーとも連携し、古着の利活用・販売等をZ世代向けにデモンストレーション・周知する活動を実施する。取組の様子はオンラインで配信し、より幅広い地域・消費者への周知を目指す。 |
京都府京都市 | 地域内での使用済衣服の回収&循環のプラットフォーム「RELEASE⇔CATCH(リリース・キャッチ)」創出のための実証事業 | 京都市内に衣服を回収する回収BOXを設置し、古着事業者による仕分けを行い、再利用可能な衣服について、小売り・卸事業者やイベント等で販売、循環させるプラットフォーム「RELEASE⇔CATCH」(令和4年度に構築)の回収BOX設置場所拡大、リユースの販路拡大を目指す。また、「RELEASE⇔CATCH」を活用し、アップサイクル製品の販売、リサイクルルートの多様化、教育現場への普及啓発を目指す。 |
連絡先
環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-6205-4946
- 室長
- 近藤 亮太
- 担当
- 土屋 昭洋
- 担当
- 坂谷 敦