外務省・新着情報

令和5年8月18日
日米韓三カ国の首脳が、キャンプ・デービットに集まっている様子 日米韓首脳会合(写真提供:内閣広報室)
日米韓首脳会合が行われている様子 日米韓首脳会合(写真提供:内閣広報室)
日米韓首脳による共同記者会見において、岸田総理大臣が発言している様子 日米韓共同記者会見(写真提供:内閣広報室)

 現地時間8月18日(金曜日)午前11時30分頃(日本時間19日(土曜日)午前0時30分頃)から、米国キャンプ・デービッドを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ジョセフ・バイデン米国大統領(The Honorable Joseph R. Biden, Jr., President of the United States of America)及び尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領(H.E. Mr. YOON Suk Yeol, President of the Republic of Korea)との間で、日米韓首脳会合(約60分間)及び少人数のワーキング・ランチ(約60分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。
 なお、会合終了後、「キャンプ・デービッド原則」(原文(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)、「日米韓首脳共同声明」(原文(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)及び「日本、米国及び韓国間の協議するとのコミットメント」(原文(PDF)別ウィンドウで開く仮訳(PDF)別ウィンドウで開く)が発出されました。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、米国ハワイ州マウイ島における山火事による被害にお見舞いを述べ、また、尹大統領の御尊父の御逝去に際する哀悼の意を表明しました。そして、数多くの歴史的な会談の舞台となってきたキャンプ・デービッドへのバイデン大統領の招待に感謝するとともに、尹大統領とお会いでき嬉しい旨述べました。
  2. 三か国の首脳は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持するため、盤石なそれぞれの二国間関係を礎としつつ、本日の会合を契機として、『日米韓パートナーシップの新時代』を宣言しました。さらに、日米同盟及び米韓同盟の戦略的連携を強化し、日米韓の安全保障協力を新たな高みへと引き上げることで一致しました。
  3. バイデン大統領は、日本及び韓国の防衛に対する米国の拡大抑止のコミットメントは強固であり、米国のあらゆる種類の能力によって裏打ちされていることを再確認しました。その上で、三か国の首脳は、北朝鮮による弾道ミサイル発射は、国際社会の平和と安全を脅かすものであるとして強く非難するとともに、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向けたコミットメントを再確認しました。三か国の首脳は、地域の抑止力・対処力の強化、国連安保理決議の完全な履行の確保において引き続き緊密に連携することを確認するとともに、2024年には日米韓三か国が揃う国連安保理で緊密に連携していくことで一致しました。また、北朝鮮との対話の道が開かれていることについても認識を共有しました。さらに、岸田総理大臣から、拉致問題についてバイデン大統領及び尹大統領から一貫した支持を得ていることに改めて謝意を表明しました。
  4. また、三か国の首脳は、日米韓協力の戦略的重要性を踏まえ、力による一方的な現状変更の試みやウクライナ情勢を含む地域情勢について意見交換を行うとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた、特にASEAN諸国及び太平洋島嶼国との協力における連携についても意見交換を行いました。さらに、重要・新興技術協力やサプライチェーン強靭化を含む経済安全保障分野等における連携強化についても意見交換を行い、日米韓の協力の裾野を一層拡大していくことで一致しました。
  5. 三か国の首脳は、今回一致した首脳級を始めとする少なくとも年に一度の日米韓の幅広いレベルの会合の定例化や、新たに立ち上げられた三か国間協力・枠組みを通じたものを含め、今後とも、日米韓の連携を重層的かつ安定的に進めていくことで一致しました。

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