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2023年8月25日

8月25日(金曜日)、「第5回CEFIA官民フォーラム」(インドネシア政府・エネルギー鉱物資源省主催)を、インドネシア・バリ島にて開催し、経済産業省からは、中谷真一経済産業副大臣が会場にて冒頭挨拶を行いました。
同フォーラムには、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加し、ASEANにおける脱炭素技術の導入に向けた日ASEANの協力プロジェクトや、ファイナンス、削減貢献量、起業家育成の横断的な取組の紹介及びデジタル技術を活用したエネルギーマネジメントについて、活発な議論を行いました。また、同フォーラム参加の日本企業及び業界団体とASEAN企業とのビジネスマッチングイベントも行いました。

 

1.第5回CEFIA官民フォーラムについて

(1)CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ASEANの脱炭素化及びエネルギートランジションを進めるため、脱炭素技術の普及と政策・制度構築をビジネス主導で進めることを目的として日本政府が提案したイニシアティブであり、2019年9月に取組を開始しました。
(2)第5回CEFIA官民フォーラムは、ASEAN Energy Business Forum (AEBF) 2023及びJETROジャカルタ事務所主催セミナーと共同で8月25日に開催され、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加しました。
(3)同フォーラムでは、これまでCEFIAの下で取り組んできた具体的なプロジェクト(フラッグシッププロジェクト)に取り組んできた企業が、プロジェクトの活動状況を紹介しました。また、日本企業から、グリーンデータセンター、スマート交通、ペロブスカイト太陽電池、水素等の関連技術や、脱炭素プロジェクトへの資金動員、削減貢献量、クリーンテックの起業家育成といった横断的な取組の紹介を行ったほか、産業、商業、建物分野におけるデジタル技術を活用したエネルギーマネジメントについての議論が行われました。

2.中谷真一経済産業副大臣の挨拶について

本フォーラムの冒頭では、日本政府の代表として中谷真一経済産業副大臣が挨拶を行いました。日本がグリーントランスフォーメーション(GX)で世界をリードしていくこと、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想の実現のためアジアの国々とともに効果的なエネルギートランジションに向けて取り組んでいることを紹介しました。さらに、AZEC構想の実現に向けては政府と産業界が連携して取組を進めていくことが重要であり、CEFIAも官民一体の取組として貢献していく旨を発言しました。

  

3.フォーラムのポイント

(1)セッションII-1:フラッグシッププロジェクトの活動状況の紹介

脱炭素技術を導入するためにCEFIAで現在取り組んでいるフラッグシッププロジェクトである、RENKEI(連携制御、IoTによる工場等での動力最適化による省エネ)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、SteelEcosol(日本の優れた省エネ技術の導入による製鉄所の省エネ)、空調(省エネと快適性を両立する空調の導入)、バイオマス(バイオマス発電及びバイオ炭の活用)の進捗と今後の展開に関する発表がありました。

(2)セッションII-2:日本企業による先端技術の紹介

日本企業の先端技術をASEANで導入・活用している事例として、データセンターの省エネ、スマート交通、ペロブスカイト太陽電池、水素についてのASEAN地域での取組の紹介が行われました。

(3)セッションIII:分野横断的な取組の紹介

各プロジェクトに共通して重要となる分野横断的な取組として、脱炭素プロジェクトへのファイナンスの動員、削減貢献量、クリーンテックの起業家育成に関する取組の紹介が行われました。

(4)セッションIV:産業、商業、建物分野におけるデジタル技術を活用したエネルギーマネジメントに関するパネルディスカッション

日本・ASEANの政府・企業、金融機関が参加し、産業、商業、建物分野におけるデジタル技術を活用したエネルギーマネジメントに関して、これまでの政府の政策枠組みや規制による支援、企業が展開を進めていく上での課題、さらには官民連携の在り方やCEFIAが果たすべき役割について議論を行いました。

(5)ビジネスマッチングイベント

JETROジャカルタ事務所との共催で、ビジネスマッチングイベントを実施しました。各登壇企業から、日ASEANの政府・企業関係者に対して、新規技術の紹介や関連製品の紹介が行われ、交流を深めました。

今後もCEFIAを通じ、ASEANにおける脱炭素化やエネルギートランジションに貢献すべく、取組を進めていきます。

担当

産業技術環境局地球環境対策室
地球環境問題交渉官 木村
 担当者: 芳澤、近澤
電話:03-3501-1511(内線 3524~3526)
メール:bzl-CEFIA★meti.go.jp 
※[★]を[@]に置き換えてください。

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