外務省・新着情報

令和5年8月28日

 8月28日、岡野正敬外務事務次官は、呉江浩(ご・こうこう)駐日中国大使を召致し、ALPS処理水の放出を受けた各種事案について、以下のとおり申入れを行った。

  1. 先日既に申し入れたとおり、8月24日のALPS処理水の海洋放出開始後、日本国内において、中国から発信されていると思われる海洋放出についての電話等の嫌がらせが多数発生しており、その後も状況の改善が見られない。また、中国においても、引き続き日本の関連施設等に対して同様の事案が多数発生している。このことは極めて遺憾であり、憂慮している。
  2. 中国政府においては、状況の深刻化防止のため、国民に冷静な行動を呼びかける等、適切な対応を早急に行うと共に、中国における在留日本人及び我が方公館等の安全確保に万全を期すること、ALPS処理水について、科学的根拠に基づかない発信により人々の不安をいたずらに高めるべきではなく、正確な情報を発信することを改めて強く求める。
  3. ALPS処理水の海洋放出は、国際基準及び国際慣行に則り、安全性に万全を期した上で実施されている。海洋放出開始後も各種モニタリングデータを迅速かつ透明性高く公表しており、それらデータから何ら問題が生じていないことは明らかである。そのような中、中国政府が今般日本産水産物に対する輸入規制を拡大、強化していることは、科学的根拠に基づく対応とは到底言えず、極めて遺憾である。日本産食品に対する輸入規制措置の即時撤廃を改めて強く求める。

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