外務省・新着情報

冒頭発言

「たびレジ」及び在留届に関する広報動画

【林外務大臣】私(林大臣)から1件ございます。
 本日、短期の海外渡航者向けに「たびレジ」の登録を、また長期滞在者向けに「在留届」の提出を呼びかける新たな広報動画を、外務省公式YouTubeで公開いたします。
 今回の動画は、日本を含む世界各国で水際措置が撤廃され、海外渡航者数が急速に回復しつつある現状を踏まえて制作したものでありまして、新型コロナの世界的流行以降、初めての取組となります。
 「たびレジ」に登録、又は「在留届」を提出していただくと、滞在先の最新の安全情報をメールで受け取ることができ、万が一、現地で事件・事故や災害に巻き込まれた場合にも、安否確認を含め迅速な支援を受けることができます。
 今回、女優の石田ひかりさん、森高愛さんに、親子役を演じていただき、海外に行かれる方にとって、「たびレジ」や在留届がいかに重要かを訴えかけていただいております。
 皆さん、ぜひ動画をご覧いただきまして、海外に行かれる際は、滞在期間に合わせて「たびレジ」の登録、又は在留届の提出をよろしくお願いいたします。
 私(林大臣)からは以上です。

ALPS処理水(中国側への申入れ)

【NHK 五十嵐記者】日中関係の関連で伺います。東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出開始後、中国から日本国内の個人や団体に嫌がらせの電話などが相次いだことを受け、昨日、岡野外務事務次官が中国の駐日大使を呼び出し抗議しました。改めて、外務省としての見解や、大臣ご自身が日中外相電話会談に臨むのかなど、今後の対応について伺います。

【林外務大臣】ご指摘のような事案が生じておりますことは、極めて遺憾であり、憂慮しております。
 昨日、岡野次官から呉江浩(ご・こうこう)駐日中国大使に申し入れたとおり、中国政府において、状況の深刻化防止のため、国民に冷静な行動を呼びかけるなど、適切な対応を早急に行うとともに、中国における在留邦人及び我が方公館等の安全確保に万全を期すること、ALPS処理水について、科学的根拠に基づかない発信により、人々の不安をいたずらに高めるべきではなく、正確な情報を発信することを改めて強く求めたいと考えております。
 日中外相会談につきましては、電話会談も含め、現時点で決まったことはございませんが、いずれにしても、日中両国の「建設的かつ安定的な関係」を双方の努力で構築していくためにも、中国側には冷静かつ建設的な対応、これを求めてまいりたいと考えております。

ALPS処理水(WTOへの提訴)

【読売新聞 依田記者】関連で、今後中国への対応についてご質問させていただきます。WTOへの提訴も含めて検討していくお考えはありますでしょうか。

【林外務大臣】我が国として、中国側の、科学的な根拠に基づかない本件措置は全く受けることができず、累次にわたって即時撤廃、これを求めてきております。その上で、WTOにおける対応についてはこれまでも、中国による日本産食品に対する科学的根拠のない輸入規制に対して、我が国は、WTOの場でも問題提起をしてきております。今回の措置についても、引き続きWTOの枠組み等の下で、必要な対応を行ってまいります。

ALPS処理水(大使館への投擲物)

【フジテレビ 宮司記者】関連でお伺いします。処理水の放出が始まった今月24日に、北京の日本大使館の敷地にレンガのかけらが投げ込まれるようなことが起こっています。こういったことに対する今後の対応についてお伺いします。

【林外務大臣】ご指摘のとおり、在中国日本大使館に投げ込まれたのはレンガでございます。今後の対応については、先ほどのご質問にお答えしたとおりでございます。

ALPS処理水(日中関係への影響)

【朝日新聞 上地記者】関連してお伺いします。今回のこの嫌がらせや水産物の輸出停止などを受けて、今後の日中関係にどのような影響を与えるか、大臣のお考えをお伺いします。

【林外務大臣】日中両国間には、数多くの課題や懸案がございますが、日中関係について、昨年11月の日中首脳会談で得られた前向きなモメンタムを維持しながら、我が国としては、主張すべきは主張し、中国に対して責任ある行動、これを強く求めつつ、昨年のALPS処理水をめぐる中国側の対応、これを含めて対話を重ねて、共通の課題についてしっかり協力する、「建設的かつ安定的な関係の構築」、これを双方の努力で進めていくというのが、我が国の一貫した方針であります。
 こうした方針の下で、このALPS処理水につきましても、日本側の立場をしっかりと主張しながら、中国側に責任のある行動を強く求めてまいります。そのためには中国側とは密接に、緊密に、意思疎通を行ってまいりたいと、図っていきたいと思っております。

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