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令和5年8月30日
「科学技術外交推進会議」第6回会合に出席する林外務大臣
「科学技術外交推進会議」第6回会合で発言する林外務大臣
「科学技術外交推進会議」第6回会合の様子

 8月30日、林芳正外務大臣、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)及び小谷元子外務大臣次席科学技術顧問の出席の下、「科学技術外交推進会議」の第6回会合がハイブリッド形式で開催されました。

  1. 冒頭、林大臣から、科学技術外交の推進は外交上の重要テーマであり、喫緊の課題であるとの認識を示しつつ、昨年6月の「科学技術力の基盤強化に係わる提言」に基づいて本年度新設された、科学技術フェローを活用し、在外公館の一層の機能強化を図り、国際頭脳循環の環境整備に向け外務省として更に貢献していく考えを述べました。また、国際社会が直面している複合的危機の克服のためには、開発途上国との連携強化が重要となっており、科学技術はその重要なツールの一つである旨述べました。
  2. 続いて、松本科学技術顧問及び小谷次席科学技術顧問から、直近の活動概要として、イスラエル、シンガポール、豪州出張や駐日各国大使館との交流を通したネットワーキング活動、スペイン、メキシコ、南アフリカを始めとする海外での講演を中心とした対外発信活動などについての報告がなされました。また、昨今の科学技術をとりまく国内外の情勢変化を踏まえ、外務大臣科学技術顧問の活動を改めて検討し、今後の活動を強化する議論を開始したことを紹介しました。
  3. さらに、委員の間で、科学技術フェローの活用や経済安全保障、生成AIといったテーマに沿って、科学技術外交の現状認識や課題、今後の方向性等について活発な議論が行われました。
(参考1)外務大臣科学技術顧問(外務省参与)

 平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和3年4月、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長が外務大臣科学技術顧問に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
 なお、令和4年4月には、外務大臣次席科学技術顧問として、小谷元子東北大学理事・副学長が就任。

(参考2)科学技術外交推進会議

 平成27年12月、岸田文雄外務大臣(当時)は、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし、その一環として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。岸輝雄前科学技術顧問の任期終了とともに推進会議委員の委嘱も終了。
 松本科学技術顧問の就任後、新たに委員の人選を行い、令和2年9月に20名に委員を委嘱し、定期的に会合を開催(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、副座長の小谷次席顧問を含め、合計22名。)。


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