外務省・新着情報

令和5年8月31日

 8月30日(現地時間同日)、ギニア共和国の首都コナクリにおいて、加藤 隆一駐ギニア共和国日本国特命全権大使とリム・ヒョン・ジョン国際連合世界食糧計画(WFP)ギニア事務所代表(Dr. LIM Hyoung-Joon, Representative and Country Director of the World Food Programme in the Republic of Guinea)との間で、ギニア共和国に対するWFPを通じた食糧援助として、供与額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

  1. ギニアでは、ロシアのウクライナ侵略の影響により、食料需給の逼迫や急激な物価上昇等が起きています。また、同国の農産物の保存・加工技術は脆弱であるため、農産物の約3割は収穫後に廃棄されており、収穫期を除いて周辺国からの輸入に依存しています。このような状況下で、同国における食料安全保障の確保は急務となっています。
  2. この協力は、ギニアの食料安全保障及び栄養状態の改善等を目的とし、同国に対し、WFPを通じ、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しています。また、本年5月に開催したG7広島サミットにおいても、食料安全保障危機の影響を受ける脆弱な国や地域に対して、食料及び栄養関連分野における支援を継続することを表明しており、この協力はこれらの表明を具体化するものです。
(参考)ギニア共和国基礎データ

 ギニア共和国の面積は約24万5,857平方キロメートル(本州とほぼ同じ)、人口は1,350万人(2021年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は1,010米ドル(2021年、世界銀行)。


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