外務省・新着情報

令和5年9月6日
林外務大臣とエルシーシ・エジプト大統領が懇談する様子

 現地時間9月6日午前9時00分(日本時間9月6日15時00分)から50分間、エジプト・アラブ共和国を訪問中の林芳正外務大臣は、アブドゥルファッターハ・エルシーシ・エジプト・アラブ共和国大統領(H.E. Mr. AbdelFattah El-Sisi, President of the Arab Republic of Egypt)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭、林大臣から、4月に岸田総理がエジプトを訪問し、エルシーシ大統領との間で二国間協力や地域・国際情勢等多岐にわたる分野について議論したことを契機に、二国間の往来や交流が活発化しており喜ばしいと述べました。これに対し、エルシーシ大統領から、林大臣のエジプト訪問を歓迎するとともに、戦略的パートナーである日・エジプト関係を一層強化していきたい旨述べました。
  2.  また、二国間関係について、林大臣は、スエズ運河の安全航行のための船舶支援に向けた調査の開始に言及し、同事業が自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の取組にも資することを説明しつつ、更に連携を深めていくことを呼びかけました。また、大エジプト博物館(GEM)への協力における緊密な連携、エジプト・日本教育パートナーシップの下での日本式教育の着実な普及や、エジプト日本科学技術大学(E―JUST)へのアフリカ留学生の受け入れ等の協力が順調に進んでいることを歓迎しました。
     これに対し、エルシーシ大統領から、エジプトに対するこれまでの日本の協力に対して謝意と敬意が表明され、特に日本式教育の普及に対する強い関心と熱意が示されました。また、エルシーシ大統領からエジプトへの日本企業の更なる投資、進出促進に対する期待感が表明されました。
  3.  また、双方は、スーダン情勢等の地域情勢についても意見交換を行い、連携を強化していくことで一致しました。両者は、現下のパレスチナ情勢に対する懸念を共有し、両国間で、引き続き連携していくことで一致しました。

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