外務省・新着情報

令和5年9月7日

 9月6日(現地時間午後3時40分)、ルーマニア政府は、首都ブカレストで「三海域イニシアティブ首脳会合」を開催しました。

  1. 同首脳会合の開催に際し、岸田文雄内閣総理大臣は、概要以下のビデオ・メッセージを送る形で参加しました。
    1. 三海域イニシアティブは、中・東欧及びバルト諸国の連結性の強化を通じて、強く繁栄し、結束した欧州の実現に貢献する重要な取組であり、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識が広まる中、日本としてもこの取組を強く支持。
    2. 三海域イニシアティブに基づくインフラ整備推進の重要性は、今年3月に発表した「日・ルーマニア戦略的パートナーシップ」にも謳われており、ルーマニアでは、ドナウ川に架かる大型の吊り橋であるブライラ橋を始めとして、日本の質の高い技術が連結性の強化に貢献。ウクライナ産穀物の主要輸出ルートとして大きな役割を果たすルーマニアにおいて、ブライラ橋は、連結性に関する日・EU協力の重要な成果。
    3. 会議2日目のビジネスフォーラムには、多くの日系企業が参加する予定。日本政府としても、三海域イニシアティブの下での、日本企業の一層の参画を促すべく、積極的に役割を果たしていく考え。
    4. ロシアによるウクライナ侵略への同志国間の連携の強化という観点から、今回の首脳会合にウクライナ及びモルドバが招待されたことは時機にかなったものであり、日本は、ウクライナやその近隣国への支援を継続し、一日も早くロシアによるウクライナ侵略を止め、ウクライナに公正かつ永続的な平和を実現するべく取り組んでいく考え。
  2. 今回の会議には、主催者であるルーマニアからクラウス=ヴェルナー・ヨハニス・ルーマニア大統領(H.E. Mr. Klaus-Werner IOHANNIS, President of Romania)、ウクライナからヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)(オンライン)、ポーランドからアンジェイ・ドゥダ・ポーランド共和国大統領(H.E. Dr. Andrzej Duda, President of the Republic of Poland)等がそれぞれ出席しました。また、米国からジョン・ケリー米国気候問題担当大統領特使(H.E. Mr. John F. Kerry, Special Presidential Envoy for Climate, United States of America)の他、英仏独トルコ、モルドバ等や、国際機関等の代表が出席しました。
(参考)別添


発信元サイトへ