外務省・新着情報

令和5年9月7日
正面を向き、握手を交わす、両大臣の様子
着席し、会談を行う、両大臣の様子

 現地時間9月7日午後1時頃(日本時間同日午後7時頃)から約20分間、日・GCC外相会合等出席のためサウジアラビア王国を訪問中の林芳正外務大臣は、サーレム・アブドゥッラー・アル・ジャービル・アル・サバーハ・クウェート国外務大臣(H.E. Sheikh. Salem Abdullah Al-Jaber Al-Sabah, Minister of Foreign Affairs of the State of Kuwait)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、両国は、湾岸戦争と東日本大震災という歴史的困難に直面した際に互いに助け合ってきた友人であり、エネルギー分野を含め幅広い分野で二国間関係を発展させたい旨述べました。これに対し、サーレム大臣から、両国は歴史的に友好関係にあり、関係を一層強化したい旨述べました。
  2. 両大臣は、先般、両国の外交・公用旅券保持者に対する査証免除につき合意に至ったことを歓迎しました。また、林大臣から、クウェートから日本への原油の安定供給に謝意を表明するとともに、現実的なエネルギー移行のため、クリーンエネルギー分野でも連携したい旨述べました。これに対し、サーレム大臣から、クウェートは日本への原油の安定供給にコミットしており、また、エネルギー分野における協力を強化していきたい旨述べました。また、両大臣は、両国間の貿易・投資の活発化及びインフラ分野における日本企業の参画の必要性について一致しました。
  3. 林大臣から、今般開始したALPS処理水の海洋放出に関し、IAEAの包括的報告書における評価にも言及しつつ日本の立場を説明し、サーレム大臣は、日本が国際的な基準を遵守して実施していくことを信頼している旨述べました。
  4. 両大臣は、中東地域及び国際情勢について意見交換を行い、引き続き連携していくことで一致しました。

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