外務省・新着情報

令和5年9月7日

1 ジャカルタ日本人学校訪問

幼稚部による出迎えを受け、ロータッチで応じる、総理夫人の様子 ジャカルタ日本人学校を訪問する総理夫人(写真提供:内閣広報室)
演壇に立ち、スピーチを行う、総理夫人の様子 ジャカルタ日本人学校を訪問する総理夫人(写真提供:内閣広報室)

 岸田裕子総理夫人は、ジャカルタ日本人学校を訪問し、授業参観や教職員との懇談を行いました。幼稚部による元気な出迎えを受けた後、小学部及び中学部の授業を参観しました。中学部ではASEANについて学習している様子を参観し、生徒たちと交流しました。校長先生から学校の説明を受けた後、教職員と懇談を行いました。
 全校児童・生徒が参加した歓迎式典では、元気いっぱいの子どもたちによるクイズ大会に参加し、会場は大きな笑いと拍手に包まれました。代表生徒から歓迎の言葉が述べられました。これに対し、岸田総理夫人からは、日本の伝統的な玩具であるけん玉が贈られ、また岸田総理大臣からの色紙「吾道一以貫之(わがみちは いつをもって これをつらぬく)」の紹介がありました。その上で、「目の前の一つ一つのことに一生懸命取り組み、様々な学びや経験を活かして、日本とインドネシアの架け橋として活躍してください。」とのメッセージを伝えしました。

2 残留日本兵歴史ギャラリー訪問

残留日本兵歴史ギャラリーで展示物の説明を受ける、総理夫人の様子 残留日本兵歴史ギャラリーを訪問する総理夫人(写真提供:内閣広報室)
ギャラリー併設のカフェで懇談する、総理夫人の様子 残留日本兵歴史ギャラリーを訪問する総理夫人(写真提供:内閣広報室)

 岸田総理夫人は、残留日本兵歴史ギャラリーを訪問し、インドネシアの独立戦争に参加し、後にインドネシア国籍を取得した残留日本兵の歴史の説明を受け、残留日本兵の3世との懇談を行いました。また、残留日本兵を支え続け、ギャラリーの設立・運営に関わる「福祉友の会」から、展示について説明を受け、「映像を見て悲しい気持ちになった。戦争は人の人生を変えてしまう恐ろしいものであり、あってはならない。」とコメントしました。また、ギャラリーに併設されている自閉症等の障害を抱える従業員が複数名就業するカフェも訪問し、スタッフとも交流しました。

3 ジャヤ大林(Jaya大林)訪問

総理夫人と、大林組のインドネシア現地法人の関係者による集合写真(懇談スペース内) 大林組のインドネシア現地法人ジャヤ大林を訪問する総理夫人(写真提供:内閣広報室)
総理夫人と、大林組のインドネシア現地法人の関係者による集合写真(オフィス入口付近) 大林組のインドネシア現地法人ジャヤ大林を訪問する総理夫人(写真提供:内閣広報室)

 岸田総理夫人は、大林組のインドネシア現地法人を訪問し、ダイバーシティへの取組について関係者と意見交換を行いました。同社はインドネシアで50年以上にわたり事業を行っており、1960年代に建設されたインドネシア初の百貨店であるサリナ・デパートや、ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)、ジャカルタ上下水道施設といったインフラ整備を含むこれまでの事業について初めに説明を受けました。
 ダイバーシティの一環として女性や障害者の雇用推進にも取り組んでおり、社内カフェでの障害者雇用や授乳中の女性社員向けの搾乳室の設置について説明を受け、カフェでの仕事に従事する障害を抱える従業員とも交流しました。

(参考1)ジャカルタ日本人学校

 1969年5月に日本国大使館付属ジャカルタ日本人学校として開校。2023年で設立54年。小学校1年生から中学校3年生まで566人の児童・生徒が在籍。

(参考2)残留日本兵歴史ギャラリー

 残留日本兵歴史ギャラリーは、第二次世界大戦後もインドネシアに留まり独立戦争を戦った残留日本兵1世の歴史を語りつないでいくことを目的として2世以降らの子孫が、開設した資料館で、当時の写真や手紙、証言映像等をデジタル化して保全・展示している。残留日本兵1世が組織する「福祉友の会」により運営されており、併設のカフェは身体障がいや発達障がいを抱えた人の就労施設となっている。

(参考3)ジャヤ大林

 ジャヤ大林は、ジャカルタにおいて半世紀以上事業を行っており、ダイバーシティの取組も積極的に進める日系大手ゼネコン企業である大林組のインドネシア現地企業。
 同社は2022年に人的資源管理―多様性と包摂に関する国際規格「ISO30415(ダイバーシティ&インクルージョン)を取得。ISO30415は、組織が多様な人材を活用しビジネスを強化するための新たな国際規格として国際標準化機構(ISO)が2021年5月に制定したもの。社内のカフェで障害者を3人雇用していることや、授乳中の女性社員向けに搾乳室を設置したことなどが評価され、インドネシアでは2例目、建設業や日系企業としては初の取得となった。


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