外務省・新着情報

令和5年9月8日
外相会談を前に、ポーランドのラウ外相と握手する林外務大臣
日・ポーランド外相会談が行われている様子
日・ポーランドの両外相による共同記者発表の様子

 現地時間9月8日午後3時15分(日本時間同日午後10時15分)から約50分間、ポーランド共和国訪問中の林芳正外務大臣は、ズビグニェフ・ラウ・ポーランド共和国外務大臣(H.E. Prof. Zbigniew RAU, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Poland)と外相会談を行い、引き続いて共同記者発表を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林外務大臣から、5月の東京での外相会談以来の再会を嬉しく思う、昨年4月に総理特使としてポーランドを訪問して以来の訪問となった、ポーランドは価値と原則を共有する戦略的パートナーであり、国際秩序が挑戦を受ける中、同志国間での連携はこれまで以上に重要、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、幅広い分野で二国間関係を一層強化していきたいと述べました。
  2. これに対し、ラウ外相からは、林大臣によるポーランド訪問を歓迎するとともに、4月のNATO外相会合時、及び5月の自身の訪日時に引き続き、本年3度目となる会談を行えることは嬉しい、岸田総理による2度の訪問を含めハイレベルでの訪問が続いていることに言及があり、両外相は、数え切れない分野における政府間での協力のみならず、議連を含む議員間の交流も活発化しており、両国の戦略的パートナーシップ関係が順調に発展していることを改めて確認し、今後も更なる発展に向けて連携することで一致しました。
  3. 林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略への我が国の対応について説明し、ラウ外相からは日本がG7議長として果たした役割を高く評価する旨の発言がありました。その上で、両外相は、一日も早くウクライナに公正かつ永続的な平和を実現するためにグローバルサウスへの働きかけを含め緊密に連携していくことで一致しました。特に、中長期的なウクライナ復興にとって官民一致の取組が不可欠であり、地理的・歴史的背景から多くの民間企業が復興に関与しているポーランドと連携していくことでも両外相は一致しました。
  4. 林大臣から、我が国のALPS処理水の海洋放出については、これが国際基準及び国際慣行に則り、安全性に万全を期した上で実施されていることを改めて説明しました。ラウ外相から日本が福島第一原発の事故に関し科学的かつ透明性をもって取り組んでいることへの高い評価にも言及があり、先般のEUによる日本産食品の規制撤廃は喜ばしかった、ALPS処理水の海洋放出についても日本の取組を信頼している旨発言がありました。

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