外務省・新着情報
令和5年9月9日
現地時間9月9日午前10時10分（日本時間同日午後16時10分）頃から約45分間、ウクライナ訪問中の林芳正外務大臣は、同行した企業関係者と共にデニス・シュミハリ・ウクライナ首相（H.E. Mr. Denys SHMYHAL, Prime Minister of Ukraine）への表敬を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、G7議長国の外務大臣として、是非ともウクライナを訪問したいと以前から考えていたとし、ウクライナ側の力強い協力も得て、今回訪問を実現できたことへの謝意を表明した上で、同会談に先立ちブチャを訪問し、ロシアによる侵略の生々しい傷跡を自分自身の目で見て、また関係者のお話を直接うかがい、ウクライナの美しい大地に平和が戻るまで、日本はウクライナと共に歩んでいくとの決意を新たにした旨述べました。これに対し、シュミハリ首相から、これまでの日本のG7議長国としての多大な貢献に感謝の意が表され、今後ともG7としてウクライナを強く支援していただけるよう、日本のリーダーシップを期待する旨の発言がありました。
- また、林大臣から、今回の訪問には企業関係者が同行しており、これは、今般の訪問を今後のウクライナの復旧・復興支援への日本企業の関与を深める上で重要な機会にしたいとの考えで実現したもの、日本ならではの復興支援を本格化させる端緒となるような有意義な訪問としたい旨述べました。シュミハリ首相から、ウクライナが重視するエネルギー面や人道的地雷除去の分野を中心に日本によるウクライナの復旧・復興に向けた取組に対する深い謝意と共に、引き続きの支援への期待が表明され、さらに、ロシアによって破壊された経済活動の回復に向けて日本の民間企業の果たしうる大きな役割について強い期待が表明されました。こうした観点から、両者は、シュミハリ首相が訪日し出席予定の日・ウクライナ経済復興推進会議の来年の早い時期の開催に向けて引き続き調整していくことで一致しました。
- さらに、この表敬に参加した三木谷楽天株式会社会長や坂野アルム社社長他同行の日本企業から、ウクライナの復旧・復興に各社が果たしうる役割について、プレゼンテーションが行われました。シュミハリ首相からは、各社の取組について、いずれもウクライナのニーズに沿っており重要、引き続き協力していきたいとの発言がありました。