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令和5年9月9日
首脳会談を前に、豪州のアルバニージー首相と握手する岸田総理大臣 日豪首脳会談(写真提供:内閣広報室)
日豪首脳会談が行われている様子 日豪首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間9月9日午後3時10分(日本時間午後6時40分)から約20分間、 G20ニューデリー・サミットに出席するためにインド・ニューデリーを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、アンソニー・アルバニージー・オーストラリア連邦首相(The Hon. Anthony Albanese, MP, Prime Minister of the Commonwealth of Australia)と日豪首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、日豪間の「特別な戦略的パートナーシップ」に基づく協力の着実な進展を評価するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を一層進展させていきたい旨述べました。
  2. 福島第一原発への対応につき、冒頭、アルバニージー首相から、日本が国際原子力機関(IAEA)と連携して責任ある形で取り組んできていること及び日本がとった措置を称賛する旨の発言がありました。これに対し、岸田総理大臣からは、豪州が発出したIAEA包括報告書の歓迎声明も含め、これまでの豪州の対応に感謝の意を表明しました。さらに、本件ALPS処理水をめぐる日本の対応等につき意見交換しました。
  3. 両首脳は、先月発効した日豪部隊間協力円滑化協定(RAA)の下、F-35戦闘機が両国を相互訪問する共同訓練が行われるなどの防衛協力が進展していることを歓迎し、昨年の新たな安全保障協力に関する日豪共同宣言を指針に、具体的協力を強化していくことで一致しました。
  4. 両首脳は、資源・エネルギー分野における日豪協力の重要性を改めて強調し、引き続き緊密な対話を継続していくことを確認しました。特に、「アジア・ゼロエミッション共同体」構想を通じたアジアの脱炭素化や水素・アンモニア分野での協力などについて、連携して取り組んでいくことで一致しました。
  5. 両首脳は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応について意見交換しました。

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