外務省・新着情報

令和5年9月9日
表敬前に、ゼレンスキー大統領と握手する林外務大臣
林外務大臣が、ゼレンスキー大統領と会談している様子

 現地時間9月9日午後13時25分(日本時間同日午後19時25分)頃から約35分間、ウクライナ訪問中の林芳正外務大臣は、同行した企業関係者と共にヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)への表敬を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、広島以来の面会を嬉しく思う、G7がこれからも結束して厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続し、国際社会でリーダーシップを発揮するよう、引き続き全力で取り組んでいく旨述べました。これを受けて、ゼレンスキー大統領から、林大臣の訪問を歓迎するとし、日本によるウクライナ支援への謝意が表明されました。
  2. 林大臣から、7月のNATO首脳会合の機会にG7とウクライナで発出した「ウクライナ支援に関する共同宣言」に基づき、今般、日・ウクライナ間の個別の二国間文書を作成するための交渉を開始する準備が整ったことを伝達し、両国間で二国間文書の交渉を開始することで一致しました。これに関し、林大臣から、第1回協議を可能な限り早期に開催すべく調整を進めていきたい旨述べました。
  3. 林大臣から、ゼレンスキー大統領が強力なイニシアチブの下で平和フォーミュラを提案し、G7広島サミットの成果に基づき、2回にわたり国家安全保障補佐官級会合を開催するなどの取組を進めていることに敬意を表する、日本としても本年のG7議長国として貢献を続けていきたい旨述べ、これに対し、ゼレンスキー大統領から、これまでの2回の国家安全保障補佐官級会合の開催を含め、日本の支援について謝意が表され、その上で、両国間で引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  4. また、林大臣から、今回企業関係者が同行したことを契機に、来年初めに予定される日・ウクライナ経済復興推進会議も念頭に、官民をあげてウクライナの復旧・復興支援を支援していきたい旨伝えました。これを受けて、ゼレンスキー大統領から、ウクライナの経済復興、雇用回復、避難民の帰還の観点からもいかなる種類の日本からの支援も歓迎したい、日本の官民の協力を期待する旨発言がありました。
  5. その後、三木谷楽天株式会社会長、坂野アルム社社長を始めとする参加企業関係者から、各社の取組について説明が行われ、ゼレンスキー大統領から、いずれもウクライナにとって意義深い取組であるとの評価がなされ、引き続き連携していくことで一致しました。

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