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令和5年9月11日
エリック・スミス米海兵隊副司令官と握手する林外務大臣
林外務大臣が、エリック・スミス米海兵隊副司令官と会談している様子

 9月11日、午後5時から約20分間、林芳正外務大臣は、訪日中のエリック・スミス米海兵隊副司令官(海兵隊大将)(General Eric M. Smith, Assistant Commandant of the U.S. Marine Corps)による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、沖縄で第3海兵機動展開部隊司令官を務めた経験があるスミス副司令官の訪日を歓迎するとともに、米海兵隊総司令官指名後、最初の外国訪問先として日本を選んでいただいたことに感謝する、日米同盟は、インド太平洋の平和、安全、繁栄の礎であり、日本、そして地域の平和と安定のために日々尽力する海兵隊の皆様に感謝する旨述べました。
  2. これに対し、スミス副司令官から、安全保障環境が急速に変化する中、日米同盟が強固であることは地域の平和と安定のために重要であり、海兵隊としても日本の安全にコミットしている、また、日米の取組に対する日本側の努力に感謝したい旨述べました。
  3. 双方は、北朝鮮による核・ミサイル活動の活発化、中国の力による一方的な現状変更やその試み、ロシアによるウクライナ侵略、日本周辺での中露の軍事的な連携強化を始めとする、一層厳しさを増す地域の安全保障環境を念頭に意見交換を行いました。その上で、本年1月の日米「2+2」で合意された、米海兵隊の新たな運用構想を実行する中核となる部隊である海兵沿岸連隊(MLR)の沖縄への設置をはじめ、日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化に向けて、引き続き日米間で緊密に連携していくことを確認しました。
  4. また、双方は、こうした同盟の取組を進めつつ、沖縄を始めとする地元の負担軽減を図る観点から、普天間飛行場の辺野古移設及び米海兵隊のグアム移転を始めとする在日米軍再編を着実に進めるとのコミットメントを再確認しました。また、在日米軍の安定的駐留のためには、地元の理解と協力が不可欠であり、日本で活動する米軍の地元への影響に配慮した安全な運用、事件・事故での円滑な対応等のために、引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

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