外務省・新着情報

令和5年9月19日
握手する両外相
日・シエラレオネ外相会談

 現地時間9月19日午前9時過ぎ(日本時間同日午後10時過ぎ)から約30分間、国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣は、ティモシー・ムサ・カッバ・シエラレオネ共和国外務・国際協力大臣(Hon. Mr. Timothy Musa KABBA, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Sierra Leone)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、来年から安保理において、共に非常任理事国を務めるシエラレオネと二国間関係及び国際的な課題について議論したい旨述べた上で、TICADプロセスを通じてシエラレオネと協力していきたい旨述べました。
  2. また、上川大臣から、電力、保健、農業等の分野でシエラレオネの開発努力を後押ししていきたい旨述べ、ビジネス面においては、日本企業の事業展開への引き続きの支援に期待する旨述べました。カッバ大臣から、日本の農業分野等での支援への謝意と、更なる投資・協力への期待が示されました。その上で、両外相は、二国間関係の一層の発展に共に取り組んでいくことで一致しました。
  3. さらに、上川大臣から、ロシアによるウクライナ侵略を強く非難し、アフリカの食料安全保障の確保のため、国際場裡においても両国で一致して引き続き協力していきたい旨述べました。カッバ大臣からは、シエラレオネもロシアによるウクライナ侵略を非難する国連総会決議に賛成している旨述べました。
  4. ALPS処理水の海洋放出に関し、上川大臣から、IAEAの包括報告書における評価にも言及しつつ日本の立場を説明を行い、カッバ大臣からは、日本の立場への理解が示されました。
  5. 双方はこのほか、安保理などで、国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。その上で、両大臣は、日本と10か国委員会(C10)の議長国であるシエラレオネの間で安保理改革を含め国際場裡で一層協力していくことで一致しました。

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