外務省・新着情報

令和5年9月19日
握手する両外相
日・スロベニア外相会談の様子

 現地時間9月19日午後1時(日本時間20日午前2時)から約30分間、国連総会ハイレベル・ウィーク出席のため米国を訪問中の上川陽子外務大臣は、ターニャ・ファヨン・スロベニア副首相兼外務・欧州大臣(H.E. Ms. Tanja FAJON, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign and European Affairs of the Republic of Slovenia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣から、先月スロベニアで発生した大洪水の被害についてお見舞いの言葉を述べると共に、両国間の外交関係樹立30周年を迎えた昨年以来、スロベニアから活発な要人訪日が続いていることを歓迎しました。ファヨン外相からは、政務協議等を通して様々な分野で両国の交流が深まっていることは喜ばしい、スロベニアとしては過去10年間日本からの投資が増大する中、日本を重要なビジネスパートナーと認識しており、経済関係のさらなる強化を望んでいる旨述べるところがあり、両大臣はさらなる関係強化に努めていくことで一致しました。
  2. 両大臣は、ロシアによるウクライナ侵略により国際秩序が揺るがされる中、来年両国が国連安保理非常任理事国を務めることを踏まえ、地域情勢への対応や安保理改革を含む国連全体の機能強化に向け様々なレベルで対話を強化し協力していくことで一致しました。また、ファヨン外相からWPSへの対応の重要性について言及があり、両外相は、同分野においても協力していくことで一致しました。
  3. また、上川大臣は、EU拡大の強力な支援者であるスロベニアと、「西バルカン協力イニシアティブ」の下、同地域のEU加盟に向けた改革努力を支援すべく連携していきたい旨述べ、両国は引き続き西バルカン諸国の改革努力に対する支援について連携することで一致しました。
  4. 上川大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関し、日本の取組について説明し、ファヨン大臣から、原子力発電を重要な電源とするスロベニアとして原子力安全は重要な課題であり日本の取組は支持できる旨の発言がありました。

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