外務省・新着情報

令和5年9月20日
天寺在リビア大使館臨時代理大使がWFPリビア・ベンガジ事務所の責任者と握手する様子
リビアに届けられた日本の救援物資が入った段ボール
  1. 9月18日、リビアにおける洪水被害に関し、我が国が、国際協力機構(JICA)を通じて供与することを決定した緊急援助物資(テント、毛布、浄水器等)がリビア東部ベンガジの空港に到着しました。
  2. これを受けて、19日、ベンガジにおいて、天寺祐樹在リビア日本国大使館臨時代理大使兼リビア特別調整官より、物資配布を担う国連世界食糧計画(WFP)リビア・ベンガジ事務所及びリビア人道支援機関(LIBAID)の責任者へ支援物資が引渡され、速やかに被災地に向けて搬送されました。
  3. また、日本政府として、WFPを通じた令和4年度「食糧援助」の大部分(約160万ドル)を今次洪水の被災者への支援として活用していくこととし、天寺臨時代理大使が、我が国の供与した食料が保管されているベンガジ市内のWFPリビアの倉庫を視察しました。
  4. 今次訪問に先立ち、天寺臨時代理大使は、同市内でブジュワリ・ベンガジ市長(Mr. Saqr Bujwari, Mayor of Benghazi)と電話会談を行い、洪水の犠牲者に対する心からの哀悼の意と、犠牲者の家族及びリビア国民に対する心からのお悔やみを表明するとともに、日本政府として、引き続き現地のニーズを踏まえた支援を実施していきたい旨述べました。これに対して、ブジュワリ市長からは、天皇陛下及び岸田総理大臣からのお見舞いメッセージ及び日本政府・国民からの迅速な支援に対する謝意の表明と、被災地のニーズに関する説明がありました。
  5. 日本政府は、引き続き、緊密にリビア政府と意思疎通をしながら、現地のニーズを踏まえた支援を実施していきます。
(参考)リビアにおける洪水被害

 現地時間9月10日から11日にかけて、リビア東部において発生した地中海熱帯低気圧「ダニエル」による集中豪雨及びダムの決壊により、特にデルナ市において多数の死者、行方不明者、被災民及び甚大な物的被害が生じた。正確な数字の把握は困難であるが、国連人道問題調整事務所によると、死者3,958人、行方不明者9,000人以上に上っている(9月19日、日本時間午前時点)。


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