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令和5年9月20日
首脳会談を前に、ライースィ大統領と握手する岸田総理大臣 日・イラン首脳会談(写真提供:内閣広報室)
日・イラン首脳会談が行われている様子 日・イラン首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間9月20日午前9時50分(日本時間20日午後10時50分)から約40分間、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、セイエド・エブラヒーム・ライースィ・イラン・イスラム共和国大統領(H.E. Ayatollah Seyyed Ebrahim RAISI, President of the Islamic Republic of Iran)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、イランとの長年にわたる伝統的友好関係に基づき、中東地域の緊張緩和と情勢安定化に向けて外交努力を継続する考えである旨述べました。これに対して、ライースィ大統領から、日・イラン関係を様々な分野で拡大していきたい旨述べました。
  2. 両首脳は、イラン核合意をめぐる状況について率直な意見交換を行いました。岸田総理大臣から、日本としてイラン核合意を一貫して支持している立場から、国際原子力機関(IAEA)との共同声明の完全かつ無条件の実施を含め、イランの建設的な対応を求めました。両首脳は、引き続き緊密な意思疎通を継続していくことで一致しました。
  3. また、今般開始したALPS処理水の海洋放出に関し、IAEAの包括報告書における評価にも言及しつつ日本の立場を説明した上で、両首脳は、ロシアによるウクライナ侵略、中東情勢及び東アジア情勢についても意見交換を行いました。
  4. また、岸田総理大臣から、海上安全保障と航行の安全を確保することの重要性及び同分野での我が国の取組について述べ、ライースィ大統領からもペルシャ湾やホルムズ海峡での航行の安全を確保することの重要性について言及がありました。

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