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令和5年9月20日
「女性・平和・リーダーシップ」シンポジウムに出席する上川外務大臣
「女性・平和・リーダーシップ」シンポジウムでスピーチする上川外務大臣

 現地時間9月20日午前9時10分(日本時間同日午後10時10分)から約30分間、国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣は、国際平和研究所(IPI)、アイルランド政府及び笹川平和財団の共催による「女性・平和・リーダーシップ」シンポジウムに出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、アル・フセインIPI所長兼CEOによる歓迎の挨拶に続き、マーティン・アイルランド副首相・外相兼国防相から、女性・平和・安全保障(WPS)アジェンダを国連安保理のあらゆる活動に取り入れるための取組を更に進めていく重要性について述べました。
  2. 次に、ベアスヴィル国連スイス政府常駐代表、ガスマン・メキシコ国家女性庁長官、ヘンドリクス国連女性機関(UN Women)政策・プログラム・政府関係局長、ケーリス国連人権担当事務次長補、アソカWPSに関するNGOワーキンググループ代表等が参加するパネルディスカッションが行われ、WPSの推進に関するベストプラクティスの共有や、関係国・機関の連携を通じた取組の強化に向けて、活発な議論が行われました。
  3. 続いて上川大臣が登壇し、昨年このシンポジウムに参加し、今回再び戻ってこられて嬉しいと述べ、先週外務大臣に着任したばかりである旨自己紹介したところ、会場から拍手をもって歓迎されました。そして、上川大臣は、日本では、WPS議連の立ち上げ後、WPSに関する先進的な取組を有する国々との対話や政府への働きかけの結果、WPSを進めるための国内の体制づくりが進んでいることを紹介しつつ、WPSを紛争のみならず災害対応に組み込むことの重要性を指摘した上で、日本は、安保理非常任理事国として、W PSの推進に一層取り組んでいくと述べました。
  • 「女性・平和・リーダーシップ」シンポジウム 上川外務大臣ステートメント(2023年9月20日)(和文(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く

(参考)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)

 2000年、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。


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