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令和5年9月20日
ワーキングランチを前に、フレルスフ大統領と堅く握手を交わす岸田総理大臣 オフナー・フレルスフ大統領とのワーキングランチ(写真提供:内閣広報室)
握手の後、ワーキングランチ会場にフレルスフ大統領を案内する岸田総理大臣 オフナー・フレルスフ大統領とのワーキングランチ(写真提供:内閣広報室)

 現地時間9月20日午後1時10分(日本時間21日午前2時10分)から約60分間、国連総会に出席するためニューヨークを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、オフナー・フレルスフ・モンゴル国大統領(H.E. Mr. Ukhnaa KHURELSUKH, President of Mongolia)とワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 岸田総理大臣から、外交関係樹立50周年であった昨年(2022年)の11月に行われたフレルスフ大統領の訪日時に両国関係を、「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」へ格上げすることで一致したことに言及しつつ、普遍的価値を共有する日本とモンゴルは、地域・国際社会においても協力していく必要がある旨述べました。
 これに対し、フレルスフ大統領からも、新たなパートナーシップの下で両国の関係をより一層強化していきたい旨の発言がありました。

2 二国間関係

 両首脳は、両国関係の新たな50年のスタートとなる本年に入ってからもハイレベルの対話や往来が続いていることを歓迎するとともに、昨年11月のフレルスフ大統領の訪日時に発出した、「日本とモンゴルの行動計画(2022年~2031年)」に基づき、各分野の協力案件が着実に進展していることを確認しました。
 また、岸田総理大臣から、フレルスフ大統領が第76回国連総会の一般討論演説で、気候変動及び砂漠化対策の一環として提唱した、モンゴルにおける「10億本の植樹」国民運動に協力するため、日本が5年間で5万本規模の植林を行う計画の第1号案件をモンゴルで開始したことを伝え、フレルスフ大統領から深い謝意が示されました。
 両首脳は、モンゴルをロケ地とした日本のドラマ番組等を通じ、両国国民の相互理解増進や観光交流強化につながることへの期待を表明しました。

3 地域・国際情勢

 両首脳は、核・ミサイル問題、拉致問題等の北朝鮮への対応やロシアによるウクライナ侵略等の地域・国際情勢についても幅広く率直な意見交換を行い、国連改革の必要性で一致するとともに、国連の場を含めた協力・連携をより一層深めていくことが重要との認識で一致しました。
 また、岸田総理大臣から、ALPS処理水の海洋放出は、国際基準及び国際慣行にのっとり、安全性に万全を期した上で実施されていることを説明し理解を求めたのに対し、フレルスフ大統領から日本の立場を支持する旨の発言がありました。


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