農林水産省・新着情報
宮下農林水産大臣記者会見概要
日時 | 令和5年9月15日(金曜日)14時13分~14時22分 於: 本省講堂 |
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主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
私から1点ご報告がございます。私は明後日17日、日曜日に、「第42回全国豊かな海づくり大会 北海道大会」に出席いたします。本年の海づくり大会は「守りぬく 光輝く 豊かな海」をテーマに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、北海道厚岸町で開催されます。本大会を契機に、豊かな海を育むことの大切さや、水産資源の保護・管理に対する理解が深まることを期待しています。また、この機会を利用して、海づくり大会に参加されるホタテ漁業関係者の皆様との意見交換を行うこととしています。詳細は、この後、プレスリリースをさせていただきます。本日、私からは以上です。
質疑応答
- ノウフクアンバサダーの起用について(1)
記者
農水省のノウフクアンバサダーについてお聞きします。ジャニーズ事務所の性加害問題を受けて、農水省がノウフクアンバサダーとして起用しているTOKIOの城島茂さんの活動を見合わせると報道されています。城島さんは福島の農業を応援する活動もされていますが、このことの受け止めと、今後、ジャニーズ事務所のタレントの起用について、どのようにお考えかお聞かせください。
大臣
これまで、城島さん御自身には、ノウフクアンバサダーとして、農福連携に取り組む現場への訪問や、優良事例の表彰式への出席などを通じて、農福連携の普及・啓発に御尽力いただいていまして、大変感謝しているところです。他方で、城島さんの所属事務所であるジャニーズ事務所の性加害問題に関して、同社の人権を尊重する姿勢や、コンプライアンスへの取組などを十分確認する必要があると考えています。このため、ジャニーズ事務所を訪問しまして、この点について説明を求めましたが、明確な回答が得られていませんので、今後、明確な対応方針が示されるまでの間、城島さんのノウフクアンバサダーとしての活動は当面見合わせていただくこととしたところです。
記者
今後の起用についてはいかがですか。
大臣
今申し上げましたように、ジャニーズ事務所側から、明確な対応方針が示されるというのが判断の第一条件です。説明の内容を伺ってから、判断をしたいと思っています。
- 政務二役の任命について
記者
人事の関係で、農水省もそうですけど、副大臣、政務官を岸田政権では今回なんかゼロみたいな感じなのですけど、このことについて、大臣の受け止めを教えていただきませんか。
大臣
実は先ほど副大臣、政務官の決定についての閣議決定をする閣議には出ていたのですが、具体的に全員の名簿を確認しておりませんので、(女性登用がゼロに)なっていたかどうかちょっと確認できていませんので、とりあえずは確認をさせていただいてということでと思います。
- 第42回全国豊かな海づくり大会について
記者
冒頭ございました北海道へのご出張で、ホタテ業者様との面会ということなのですけれども、狙いと今後の政策にどのように生かしたいか、意気込みをお聞かせください。
大臣
現実に一部の国・地域によっての輸入規制強化があって、ホタテの価格が下落しているという状況もあります。今回、影響を受けておられますホタテ漁業関係者の皆さんとお会いして、まずは今回の水産業を守る政策パッケージについて、内容をご説明したいというのがございますし、同時に、漁業関係者の皆様からも、生産現場の状況について、直接お話を聞きたいと考えています。パッケージの財源確保とか、枠組みはあるのですけれども、それを実効性あるものとしていくにはやはり、現場の皆さんのご意見を聞かなければならないと、そういう思いで、しっかりお話を伺ってきたいと思っています。
- ノウフクアンバサダーの起用について(2)
記者
冒頭の幹事社の質問でありましたジャニーズ事務所からのタレントの起用なのですけれども、事務所の方から、そういった人権に対する考え方などが示されない限りは、新たな起用も含めてしないという理解でよろしいでしょうか。
大臣
今の立場はそういうことです。こちらから出向いていって、こういう点について開示をしていただきたいということを依頼して、未だ回答いただいてないという状態ですので、まずは回答いただいて、内容を精査した上で判断をさせていただきたいなと思っています。
記者
農林水産省としても、そういった会社の人権ですとか、コンプライアンスに対する考え方というのは、今後もそういったタレントの起用ですとか、広告、PR含めて、重要な一つの要素になっているという理解でよろしいでしょうか。
大臣
そうです。そういうことで、農林水産省として判断をさせていただいて、今回、当面の活動を取りやめていただくということに至りました。
- 異常気象によるコメの品質について
記者
コメの品質についてお伺いします。今年の夏の高温異常気象の影響で、生産量、トップ県の新潟県で主力のコシヒカリでの品質低下が言われておりまして、過去最低の1等米比率となる恐れがあります。このコメの等級というものは、コメの食味とは直接関係はしませんし、また、収量についても今のところ例年並みではないかと言われてはいますが、こうした品質低下というのは、各農家の経営に影響が出ることが懸念されています。この現状についての受け止めをお願いいたします。
大臣
おっしゃるとおり、本年4月以降、北陸から東北、北海道にかけまして、例年よりかなり高温となっていました。また、この間の降水量で言いますと、特に日本海側で例年よりかなり少ないということで、新潟も大きな影響を受けていると認識しています。このような状況のもとで本年産米の生産量、品質について、懸念する声があります。まずは、これから本格化します収穫の量や品質について、各産地ごとに十分に把握をしていきたいと思っています。その上で、どういう状況になれば、どういう対応が必要なのかということもしっかり考えていきたいと思っています。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。
以上